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12月12日-02号

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  1. 新宮市議会 2017-12-12
    12月12日-02号


    取得元: 新宮市議会公式サイト
    最終取得日: 2023-03-29
    平成29年 12月 定例会          平成29年12月新宮市議会定例会会議録             第2日(平成29年12月12日)---------------------------------------議員定数17名、現在員16名、出席議員16名、氏名は次のとおり。                             1番  北村奈七海君                             3番  杉原弘規君                             4番  大石元則君                             5番  松畑 玄君                             6番  前田賢一君                             7番  福田 讓君                             8番  辻本 宏君                             9番  榎本鉄也君                            10番  久保智敬君                            11番  濱田雅美君                            12番  上田勝之君                            13番  東原伸也君                            14番  田花 操君                            15番  松本光生君                            16番  屋敷満雄君                            17番  大西 強君---------------------------------------欠席議員 なし。---------------------------------------議事日程 平成29年12月12日 午前10時開議 日程1 一般質問      別冊 一般質問通告表 番号(1)から---------------------------------------会議に付した事件 日程1 一般質問      別冊 一般質問通告表 番号(1)から(4)まで---------------------------------------地方自治法第121条の規定による出席者               市長               田岡実千年君               企画政策部               部長               向井雅男君               企画調整課長           新谷嘉敏君               商工観光課長           畑尻賢三君               企業立地推進課長         小渕 学君               総務部               部長               小谷 充君               参事(防災及び危機管理担当)   西 利行君               総務課長             尾崎正幸君               財政課長             小林広樹君               税務課長             赤松勇人君               防災対策課長           田中幸人君               市民生活部               部長               岡 雅弘君               生活環境課長           岩崎誠剛君               健康福祉部               部長兼福祉事務所長        畑尻英雄君               福祉課長             有本文彦君               子育て推進課長          平見仁郎君               健康長寿課長           河邉弘ミ子君               建設農林部               部長               田坂 豊君               都市建設課長           宇井俊治君               農林水産課長兼農業委員会事務局長 平見良太君               熊野川行政局               局長               名古一志君               医療センター               事務長              中前 偉君               庶務課長             佐藤尚久君               医療業務課長           山下泰司君               水道事業所               所長               坪井辰実君               消防本部               消防長              海野裕二君               次長兼予防課長          川嶋基正君               教育委員会               教育長              楠本秀一君               教育部               部長               片山道弘君               次長兼教育総務課長        北畑直子君               生涯学習課長           南 拓也君               文化振興課長           須崎誠久君---------------------------------------本会議の事務局職員               局長               久保欽作               次長兼庶務係長          岸谷輝実               庶務係主事            中尾 愛               議事調査係長           岡崎友哉               議事調査係主事          大居佑介             第2日(平成29年12月12日)--------------------------------------- △開議 午前10時00分 △開議の宣告 ○議長(屋敷満雄君)  おはようございます。 ただいまの出席議員は16名であります。 定足数に達しておりますので、これより本日の会議を開きます。 本日の議事日程は、別紙にて配付いたしたとおりであります。御了承願います。--------------------------------------- △日程1 一般質問 ○議長(屋敷満雄君)  日程に入ります。 日程1、一般質問を行います。 別冊、一般質問通告表により、その番号順に従い、順次発言を許可いたします。 当局の答弁は備えつけのマイクを通して明快に答弁願います。 この際、お諮りいたします。 今期定例会の一般質問の発言時間については、議会運営の都合上、答弁を含め1人90分程度といたしたいと思いますが、これに御異議ありませんか。     (「異議なし」と呼ぶ者あり) ○議長(屋敷満雄君)  御異議なしと認めます。 よって今期定例会一般質問の発言時間は1人90分程度とすることに決定いたしました。 それでは、一般質問を行います。--------------------------------------- △上田勝之君 ○議長(屋敷満雄君)  12番、上田議員。 ◆12番(上田勝之君) (質問席) 皆さん、おはようございます。トップバッターというのは、非常に私、珍しいといいますか、いつもトップバッターの先輩がどうしてもと言うんでかわっていただきましてトップバッターを努めさせていただきます。 初めに、市長、この間、私、夕方たまたまテレビを見ていましたら、4チャンネルで娘さんがちちんぷいぷいという番組に出ておられ、結構市民の皆さんも見られておったですけれども、皆さんいろいろ、娘さんはかわいいという、市長、ほのぼのとした感想を言われておってですが、市民の皆さんはいろいろな反応だったんですけれども、市長、あれ全くの偶然ですか、仕込みやったんですか。 ◎市長(田岡実千年君)  全くの奇遇なことでありまして、大阪で生活している娘がたまたま梅田でちちんぷいぷいのスタッフにインタビューを受けて、答えがおもしろかったということで結構長く放送していただいたと。全くの奇遇でございます。 ◆12番(上田勝之君)  いろんなところで話題を呼ばれる田岡市長ですけれども、この選挙戦、市長選挙の開票日、投票日の晩、台風21号の襲来によって大変な事態を迎えてしまいました。もちろん、被災された方、大変な思いをされて、復旧に当たられており、本当にお見舞いを申し上げたいと思うんですが、その後、やはり被災された直後というのは一生懸命頑張られて片づけをされたりしつつ、その後、やっぱりその疲れが出てきたりとかストレスがたまったりとかして病気になられたりとか入院されたりとかいう、本当に災害というのは市民生活にとって大変な思いをさせるものだと、6年前にも感じて、そしてまたことしも改めて感じた次第であります。 先週、国土交通省の皆さんや和歌山県の皆さんにおいでをいただいて議員説明会が開催されました。市田川河口の排水機場、和歌山県の浮島川排水機場の操作等の説明会、市田川河口の排水機場のポンプ1基が排水管路のセンサーの誤作動により、原因究明に時間がかかり、3時間程度運転が停止していたとのことです。仮に、このポンプ1基が正常に作動していたとしても市田川の水位の差はわずかであり、また排水機場のゲートを全開開放したとしても同様に水位の差はわずかであったとの報告がなされました。和歌山県の浮島川排水機場も、2基あるポンプのうち1基に運転開始後破損箇所が発生し運転停止していたことが説明されるも、排出する先の市田川の水位が上昇していたため排出が不可能であったとのことでした。 私は、市田川のあけぼのの内水位や下田の水位がポンプの停止の有無や水門ゲートの開放の度合いにより、差が僅少であったとしても、下水路等からの雨水の排出が進んだはずであり、それにより浸水被害は軽減されたのではないかと考えます。その影響について、国土交通省も重く受けとめるとの表現にとどめられ、影響の有無については言及をされませんでした。もちろん、その影響があったというふうなお答えになるはずもないのではありますが。 ただ、私が訴えたかったのは、過去、市田川では、昭和57年8月の台風10号、平成9年7月の台風9号などによる豪雨により市街地に浸水被害が多発しました。特に、昭和57年8月の洪水は市街地に甚大な浸水被害を発生し、激甚災害の採択を受け、市田川河口の水門、排水機場の毎秒10立方メートルの排水能力のポンプが整備をされました。その後、平成9年7月洪水における浸水被害を受けて、再度、被害の防止を目指して毎秒7.1立方メートルの排水能力のポンプが増設され、以来、市街地、住宅地の浸水被害は軽減されてまいりました。ところが、昨今の気象状況の変動は激しく、本年10月の台風21号では時間雨量が60ミリを超えるような状況が4時間程度続き、あるいは48時間降雨量が新記録を更新するような極端な集中豪雨となり、このような集中豪雨は今後も予想されると思われます。これまで、防災対策として、地震、津波の対策とともに台風等による集中豪雨対策を訴えてまいりましたが、この水害対策、熊野川本川のみならず市田川、浮島川、市街地の内水、そして佐野川、荒木川の対策を早急に行わなければ、市街地や住宅地への浸水被害の解消はなりません。これまで、昭和57年、平成9年の浸水被害対策として行われたポンプの増設による熊野川本川への排水能力の向上は、市田川の水位を低下させ、浮島川や市街地の内水の排出に大きな効果を上げてきたのではないでしょうか。現在の降雨量が現状の排水機場のポンプ能力を超えていることは明らかであり、排出能力向上を図るべきと考えますが、当局の見解はいかがでしょうか。 ◎都市建設課長(宇井俊治君)  先日、12月8日の議員説明会の中で、国から、今後、国、県、市で協議会を立ち上げて、三者一体で今回の浸水について調査分析を行った上で今後の対策を検討していきたいとの発言がありました。 市としましても、この協議会の中で、排水能力の向上を含め浸水被害の軽減策を検討してまいりたいと考えております。 ◆12番(上田勝之君)  協議会を立ち上げられて、市田川を担当する中でも、河口部分は国土交通省、市田川の中流域というか真ん中の部分は和歌山県、そこから先、その他の下水路等は市の受け持ちというふうに細分化されておりますので、それぞれが連携をとって協議を進めていかないと実際の排水能力の向上にはつながっていかない。市だけが仮に上げたとしてもなかなか、なかなか下流側で水がたまっておればそういうことにはつながっていかない。だから、協議会を立ち上げて進めていかれるというのはいい方向なんです。 その中で、やはり一番大もとといいますか市田川河口のあけぼのの排水機場のポンプ操作、ポンプ能力、これは、当然、屋敷議長なんかも提唱されていましたし、皆さんが訴えられておった、もちろん排水トンネルというものも当然視野に入れて今後検討を進めていただきたいんですが、まずは排水能力、特に市田川から熊野川本川へ排水能力を上げるということを市としても訴えていただきたいと思うんですが、重ねてお尋ねをいたします。市当局としてはどのように訴えていかれるおつもりでしょうか。 ◎都市建設課長(宇井俊治君)  先ほどの答弁と重なるわけでありますが、国、県、市による三者協議の中で今回の浸水における調査分析を行い、今後の対策については、協議会の中で市としての立場や見解、要望を協議会で説明し、浸水軽減のために何が有効であるか検討していきたいと考えております。 ◆12番(上田勝之君)  ぜひ、その市の考えというものを早急にまとめられて訴えていかれることが肝要かと思いますが、浮島川においては、さきの説明会では、和歌山県は、緑ヶ丘の浮島川排水機場の排水能力は現状の浮島川の流下能力では十分ではないかとの認識を示されたと思います。井の沢や神倉四丁目の浮島川の現況を見るとき、まさに河川ではなく水路であります。ただ、浸水被害に遭われた浮島本通りを初めとした浮島の森の周辺地域の皆さん、東取出地区などの家屋や店舗は6年前の紀伊半島大水害時も浸水し、たび重なる台風襲来時や集中豪雨ごとに浸水被害をこうむっています。この現状を鑑みますと、浮島川排水機場のポンプ能力向上のみで解消されるものではないかもしれません。しかし、ポンプの排水能力の向上は間違いなく被害の軽減につながるのではないかと考えますが、こちらについてはいかがお考えでしょうか。 ◎都市建設課長(宇井俊治君)  浮島川の浸水被害の軽減策として、ポンプの排水能力の向上は有効な手段の一つと考えられます。現状の改善になると考えられますので、協議会で検討していただけないかなと考えております。 ◆12番(上田勝之君)  こちらのほうは、ポンプ能力の増強、増設等を含めて訴えていかれると。当然、いわゆる浮島川の流下能力といいますか水路、排水路に関しては、あそこを改修するというのはなかなか、住宅地が張りついておりますので至難のわざであります。逆に市田川へどんどん早めにかい出していく、こういったことが必要になってくるんではないかとは思います。いずれにいたしましても、市田川河口、浮島川の排水機場、こちらのポンプ能力の、排出能力の向上、増強というものをしっかりと市として訴えていくことが肝要かとは思います。 これまで、市田川河口の排水機場と浮島川排水機場のポンプの排水能力の増強を訴えさせていただきましたが、次は、新宮市の担当している市田川沿川の内水、下水路からの排水能力と運転状況についてお尋ねをします。 これらのポンプの設置箇所、排水能力、10月22日の運転状況、そしてそのポンプによる排出が市田川の計画高水流量を超え防波堤の最低箇所に迫る勢いの際の運転状況はいかがだったのでしょうか。この点について御説明をいただきたいと思います。 ◎都市建設課長(宇井俊治君)  設置箇所につきましては9カ所ございまして、排水能力につきましては毎秒0.13トンから0.9トンまでの能力となってございます。 ◎消防本部次長兼予防課長(川嶋基正君)  市田川沿いの排水ポンプの稼働状況についてですけれども、消防団が操作担当しております8カ所の排水ポンプは正常に稼働しております。ただし、1カ所、野田樋門排水ポンプ付近におきまして、内水位の上昇により水位が4メートル30センチ付近に達した時点でポンプの高圧電源部が浸水しました。漏電ブレーカーが作動し、ポンプの電源が遮断されております。これにより、野田樋門の排水ポンプは20時30分ごろ運転を停止したものと推定しております。
    ◆12番(上田勝之君)  ありがとうございます。 やはり、説明会の際でしたかね、久保議員がこのポンプの状況を見て、まさにアリと象という表現をされておりましたけれども、やはりこの内水、下水路からのポンプによる排出を、この能力をもっと上げるべきなんではないかと。いわゆるポンプの増設なり取りかえなりそういったことをして能力向上を図っていくべきではないかなと。それと、当然その運転操作をする基盤等々が浸水して停止してしまうことがないように、その辺のこともあわせて改良に取り組まねばならないのではないかと考えますが、市当局はいかがお考えでしょうか。 ◎都市建設課長(宇井俊治君)  今回の台風21号では、内水を排水する本川である市田川の水位が計画洪水の4メーターを超えており、内水排除のポンプをフル稼働させましたが、ポンプの能力を超えている状態でした。今後、国、県、市の三者協議会を行う中で、浸水軽減に向けて、熊野川本川の影響や市田川水位を抑える方法について全体計画の中で検証し、浸水対策に取り組みたいと考えております。 ◆12番(上田勝之君)  いずれにいたしましても、その協議会での国、県、市の協議を待って、その中で調整を図りながら市田川本川の水位を下げ、浮島川やあるいは内水からの下水路の排出をどんどん高めていく、そういった方法の中では、やはり排水機場のポンプ増設、それに加えて、やはり市がこの下水路からの排水能力の向上を図っていく、増強を図っていく、こういったことが必要だとは思うんです。加えて、浮島川沿川にも内水、下水路からの排出を促すポンプを設置すべきではないか。抜本的な対策はもちろん必要ですが、応急的な対策としては、この浮島川沿川に、特に浸水被害を出したような地域に関しては、たび重なる台風襲来時にはいつもひやひやしながら生活を送らなければならないのであれば、少しでも浸水被害を軽減するために、応急的にでもポンプ設置を図るべきではないかと考えますが、その点についてはいかがでしょうか。 ◎都市建設課長(宇井俊治君)  浮島川の浸水被害の軽減策として、ポンプの設置につきましては有効であると考えられます。協議会の中で、これも市田川における水位低下の方策等総合的な検討が必要ではないかと考えております。 ◆12番(上田勝之君)  確かに、もちろん総合的な対策というのは必要で、先ほどから何回も重ねて申し上げますけれども、市田川本川あるいは浮島川、それに下水路等からの内水の排出、これらは、三者、下流側からどんどん、どんどん進めていかないと、この市街地の浸水被害というのは軽減していかないとは思います。ただ、本当にこの昭和57年やあるいは平成9年、このときに匹敵するようなことしの、平成29年の洪水による浸水被害ではなかったかと思います。そのときには、国は本当に激甚災害に指定したり、かなりスピードアップした対応をとられたわけですよね。対策を。そういったことをまず市から訴えていくべきなんです。その辺が、やはり同様の災害が起きた際には、当然ハード的な整備も行ったわけです。そして、今後もこういったような、これまでは異常と考えられておったような極端な集中豪雨もこれが常態化してくるということもこの気象条件の変化では十分起こり得るんです。そうすると、毎回毎回台風が通るたび、あるいは前線が活発になったときというようなことで、本当に皆さん、市民生活が脅かされるわけです。全てをハード部分で解消できるわけではないかもしれませんが、やはりそういったことを市としてもっと協議会の中で訴えていただきたいと思います。 その中で、こちらの、以前から国土交通省へ市のほうから要望をしていただいていますが、第一王子橋から上流に向けて田鶴原橋までの左岸側の老朽化した特殊堤といわれる主要部分がコンクリートなどを用いた壁状の堤防の改修についてですが、以前から、これ本当に熊野川改修促進期成同盟会やその他を通じて国土交通省に要望活動を行っていただいていますが、住宅と堤防が近接し用地が確保できないなど改修にはさまざまな課題があることは私も承知をしております。しかしながら、堤防本体のクラックや基礎部分の空洞化など応急的に国土交通省も対応はしていただいていますが、老朽化は進行しており、豪雨時や、ましてや予想される大地震や津波の際に果たして市民の安全が守れるのでしょうか。こちらも、一刻も早い改修が待たれるのではないかと考えますが、いかがでしょうか。 ◎都市建設課長(宇井俊治君)  市田川の左岸特殊堤防につきましては、設置後40年以上が経過し老朽化が進んでいることは認識しています。毎年、市が単独で行っている国要望の中で堤防の強度の確保を要望しており、また新宮市と紀宝町で組織しております熊野川改修促進期成同盟会を通じましても堤防の強化整備を行っていただけるよう国へ要望しているところでございます。 ◆12番(上田勝之君)  実際になかなか困難な改修箇所ではあると思うんですけれども、やはりその見込みというものは改修の要望を重ねられていかがつかまれていますか。 ◎建設農林部長(田坂豊君)  この特殊堤防の区間につきましては、毎年、国への要望活動を行ってございます。ただ、この要望の中で具体的に計画を進める明示的なお答えはまだいただいておりません。 ◆12番(上田勝之君)  ぜひ、その点もあわせて、国に要望することは多岐にわたります。多岐にわたる中でも、やはりふだんの市民生活を守っていく、ここがまず一番私は大事な部分じゃないかと思うんです。市田川河口の排水機場の排出能力の向上、それはポンプ増設あるいはこの特殊堤の改良、改修、そういったことがふだんの市民生活を守っていくことに本当につながっていくと思うんです。そういった点を踏まえて市の考えをまとめていただいて、協議会でしっかりと議論をしていただきたいと思いますので、よろしくお願いいたします。 そういった点では、佐野川、荒木川についても本当に家屋等への浸水被害が台風襲来時や集中豪雨時に頻発し、抜本的な対策としては佐野川、荒木川の河川、河道の改修の早期の完成を待たねばならないのかもしれません。具体的な改修の方策は後から質問される議員の皆さんが質していただけると思いますが、1点、佐野川、荒木川の雨量計や水位測定に関してお尋ねをいたします。 現在の測定はどのように行われていますか。 ◎防災対策課長(田中幸人君)  佐野川、荒木川の水位については、県のほうでは佐野川のAコープのところに水位計がございます。ただ、荒木川方面については水位計がありません。それで、我々としては、そういう水位の状況などは県の河川課のホームページから常にチェックはしております。また、佐野川については、光洋中学校からの国道42号に来たところに市の河川の監視カメラがついておりますので、そこで河川の状況は把握しております。また、荒木川については佐野インターからおりて医療センターへ行く橋の上のところに荒木川の河川監視カメラはついておるため、その周辺の河川の状況というのは把握できておりますが、今回問題になったところについては、荒木川についてはやっぱり現場で確認する以外は今のところ方法はありません。 ◆12番(上田勝之君)  ぜひ、その荒木川の問題箇所への監視カメラの設置あるいは水位の測定、そういったこともしっかり行っていただけるように進めていただきたいと思います。また、そういったことが、和歌山県の防災情報のホームページかと思うんですけれども、そういったこともネット上ですぐに閲覧できるというようなことも新宮市の広報やあるいは新宮市のホームページ等を通じて、どんどんそういう情報もここに載っている、ここでごらんくださいというような感じでしっかりと情報を発信していただきたいと思うんですが、いかがでしょうか。 ◎防災対策課長(田中幸人君)  市民の方、今スマホとかお持ちですので、そのような形で、どうやって簡単に情報がとれる、どこへ行けばとれるというようなことも含めて、今の御意見いただきましたので、その辺は広報等で、ホームページなども含めてちょっと研究してみたいと思っています。 ◆12番(上田勝之君)  水位や雨量の情報をリアルタイムに把握して、地域住民に情報を発信し注意喚起を行うことは、住民の生命・財産を守る防災、減災の一丁目一番地ではないかと考えます。防災上の警告の情報を得ることは、災害に対する備え、そして心構え、あるいは避難準備等々にしっかりと役に立っていくと思います。こういった防災情報、どこへ行ったらその情報を得られるかといったことも広く広報していただけるよう、さらなる発信強化をお願いしておきます。 そういった中では、やはり先ほど来、市田川や浮島川の排水能力の向上についてお尋ねをしてまいりましたし、市の考え方を、国土交通省、和歌山県との協議会が立ち上がっていく協議の中で、しっかりと市としてはこうやってほしいということを訴えていただきたいと思うんです。先般も屋敷議長や熊野川濁水・治水関連対策特別委員会の前田委員長とともに地元選出の二階幹事長に陳情させていただいた際にも、やはりこれまで熊野川の濁水問題、あるいは熊野川本川の直轄下による改修の促進、こちらを訴えてまいりましたが、加えて、この国土交通省管理の市田川の河口部分の排水能力、排出能力の向上、増強を重ねて訴えてまいりました。やはり、この熊野川本川あるいは市田川、こういったことを国土交通省の管理のもと、そこがまず、大もとがしっかり排水能力が向上しないと、次の和歌山県あるいは新宮市の部分が追いついていかないということにもなりかねません。そういったことをしっかりと国にも要望していって、市民が安心した生活を送れるように、日常の生活が、台風襲来時やあるいは前線が活発になったときも安心して生活が送れるように、そこを目指していく。そういったことでしっかりと協議をしていただきたいと思います。 水害の件、浸水被害の件については以上で終わります。 続いて、2項目めの木質バイオマス発電進出についてお尋ねをしたいと思います。 昨今、新宮港と佐野地区で相次いで木質バイオマス発電所の建設が計画されていると伺っています。新宮港では、東京に拠点を置き、大分県の日田市や豊後大野市、福島県の白河市で発電所を稼働している株式会社エフオンのグループ会社、株式会社エフオン第五が、スーパーセンター海側の現在国土交通省が熊野川河道掘削による土砂の仮置き場に使用している用地5万3,000平方メートルに建設を計画されていると伺っています。2021年中の運転開始を予定しているとこれまで市議会の総務建設委員会や議員説明会でも報告され、10月7日付の熊野新聞にも掲載されていましたが、事業の進捗についてお尋ねをいたします。 ◎企業立地推進課長(小渕学君)  ただいま議員のほうから御質問ございました新宮港第二期工業用地への木質バイオマス発電事業につきましては、本年9月に議員の皆様方に経過等について御説明をさせていただきましたところでございます。ただいま議員により御説明いただきました事業者、株式会社エフオンにつきましても、議会の皆様方への御説明以降も、引き続き、市、事業者ともに新宮港への立地に向けて取り組んでいるというところでございます。 ◆12番(上田勝之君)  今後、このバイオマス発電所、新宮港へのバイオマス発電所の誘致に向けて、発電所が竣工するまでにクリアしなければならない課題としてはどういった点が考えられているのか、会社と協議されているか、その内容を御説明いただけたらと思います。 ◎企業立地推進課長(小渕学君)  議員御指摘の点でございますけれども、竣工するまでのプロセスにおいて、当然、国の事業認定の取得等法令で定められたものは当然にしてございます。それ以外のものといたしまして、発電所運営までの課題としては、一般的には、騒音、におい、チップの飛散等環境面としての課題が考えられるものとして挙げられてございます。 ◆12番(上田勝之君)  確かに、一番懸念されるのは地域の環境面。計画では、24時間稼働させるということであり、騒音やあるいは原材料である木材のチップ化を行う場合の粉じんやにおいといった点、今、担当課長のほうからお答えをいただいたところでありますが、私、もう一点、その発電所用地について、この事業者は新宮港第二期工業用地の購入の意思は持っておられるんでしょうか。 ◎企業立地推進課長(小渕学君)  現在の進捗等を確認しておりますけれども、現時点で確定的なものとして申し上げることはできませんけれども、これまでの経過から事業所のほうは購入の意思は持っていただいているというふうに考えてございます。 ◆12番(上田勝之君)  その際に、新宮市としてその販売価格、会社側が購入の意思は持っておっても価格面というものを当然考えられると思うんです。そういった中で、新宮市は、この販売価格についてはどのようにこの民間事業者については考えておられるのか。現段階で結構でございます。 ◎企業立地推進課長(小渕学君)  現在、この用地価格についての具体的な交渉につきましては、この事業者とは現在は行ってございません。ただ、本件にかかわらずとなりますけれども、新宮港第二期工業用地につきましては、不動産鑑定評価額を基準とした価格ということで取り組んでございますので、その考えで当たりたいというふうには考えてございます。 ◆12番(上田勝之君)  3月議会でしたか、第3セクターである新宮港埠頭の10年前の、賃貸期間が10年つきのチップヤードの交渉の件については、議会でもさまざまな議論を呼びました。ただ、前回、新宮港埠頭の土地売却の問題。あるいは北越紀州製紙の倉庫や福山通運といった、そういった民間事業者に対する販売価格の問題。さらに、今度は、北越紀州製紙等であればまだお隣の紀宝町に工場が立地しております。ただ、今度は全く、新しい木質バイオマス発電の件。全くの民間事業者でございます。その辺は、第3セクターとしっかりと分けて考えていく必要があるんではないかなと。今後、会社側と交渉をされるんだろうと思いますし、そういった中で、どういった方向性になるのか市当局の中でもしっかりと議論を進めていただいて、あるいは議会とも議論をさせていただいた中で、やはり民間事業者、何としても誘致を実現させたい、そういった思いの中でどのように進めていくか、あるいは販売価格をどうしていくかということは今後議論を深めていかなければならないと考えます。 もう一点、この木質バイオマス発電の原材料の調達方法は、事業者はどのように考えておられますか。 ◎企業立地推進課長(小渕学君)  この事業者につきましては、発電燃料の調達に際しましては、地元近県からの調達のほか、新宮港を活用しまして九州や四国からの船便での搬入、調達等を予定しているということで聞いてございます。 ◆12番(上田勝之君)  地元調達も考えておられる、視野に入れておられるということですよね。 さて、もう一社、スーパーセンターの奥側、こちらは全く純粋に民間の用地だと思うんですけれども、くろしおスタジアムとの間の民有地にこの木質バイオマスの発電所がもう一社建設される計画と伺っていますが、こちらのほうの事業の進捗については市としては把握されていますか。 ◎企業立地推進課長(小渕学君)  本件につきましては、ただいま議員のほうに御説明いただきましたとおり、新宮フォレストエナジー合同会社による民有地への木質バイオマス発電事業でございます。同社につきましては、新宮港の案件、進捗とは異なりまして、既に国の事業認定等なされている状況でございますので、土地の契約等が完了すればすぐに事業着手が可能な状況になっているということで把握してございます。 ◆12番(上田勝之君)  こちらのほうが先行しているような状況ですね。そういった意味では、地元説明会とかも開催されていると伺っていますが、地域の住民の皆さんからどういった意見、もちろん歓迎する声もあるんでしょうけれども、懸念される、心配される点とか、そういったような声とか、あるいはクリアすべき課題といったような点については市当局は把握されていますか。 ◎企業立地推進課長(小渕学君)  ただいま御指摘の点でございます。市では、このフォレストエナジーの件につきましては、木質バイオマス発電事業自体、地域経済や雇用創出に大きなインパクトを与える一方で、和歌山県下でも初めての事業形態ということもございますので、本来、民間同士の事業ではございますけれども、環境面等を踏まえますと少しでも住民の皆様方には丁寧な説明が必要であると考え、事業者にも御協力をいただく中で、去る11月30日と12月8日、事業対象地の周辺を対象に事業者側が説明会を開催したものでございます。その際には、市もこれらの考え方のもと出席をさせていただきました。説明会では、におい、騒音、チップの飛散等などについて、これらについて不安視する声もいただいたところでございます。市としては、これらの不安の払拭を図るべく事業者側とも意見を交わす中で対策を講じていただくというようなことも考えてございます。 ◆12番(上田勝之君)  やはり、騒音やにおいといったものに対して、やっぱり地域住民の方、非常に心配される声が大きいんでしょうね。 そのエフオンといいますか、この大分県や福島県、そういったところに立地されている、もう既に稼働している木質バイオマス発電所等々は視察等見に行かれたこととか実際の粉じんやにおい、あるいは騒音等々についてどのように感じられましたか。行かれていますか、まず。 ◎企業立地推進課長(小渕学君)  まず、このエフオンのほうでございますけれども、新宮市に計画されております同規模の発電所について、大分県豊後大野市のほうに発電所の立地がございますので、これらについて、私も含めて市の人間が視察をさせていただいております。これにつきましては、当然、今、話の中に上がっております騒音、におい、それにチップの飛散等、こういうことに着目をしながら施設を視察させていただいたところでございますけれども、確かに、これら騒音、チップの飛散等については事業者とも含めて協議する中で対策が必要な部分もありますというところが正直なところというところでございます。 一方、フォレストエナジーの発電所につきましては少し形態が異なってございます。その異なっている関係上、この実例というのが日本にはちょっとないような発電所でございますので、現在、このフォレストエナジーについては直接同種類の発電所を視察しているというようなことはございません。 ◆12番(上田勝之君)  以前の議会でも、同僚議員の中から、新宮港埠頭が行っているチップの荷揚げ作業の騒音とか、あるいは粉じんといいますかほこりといいますか、そういったようなものでありますとか、あるいはスーパーセンターの裏には近接して木質の部分を堆肥化するような工場もあって、その辺のにおい等々、さまざまに形態は違うんですけれどもそれぞれに何かが立地するとどういった影響を受けるんかなというのは地域住民の皆さんもかなり心配をされると思うんです。全く形態が違うとは言っても、どうしても何かが進出してくる、同じ木を使うものというようなことであればそういった心配をされる方もいます。その中では、やっぱりその辺の環境面とかを事業者と対策をしっかりと検討していただく。そういった協議もしっかりと進めていただきたいと思います。 そして、この新宮フォレストエナジー合同会社の発電所のほうに関しては、原材料の調達方法はどのように考えられているのでしょうか。その辺は把握されていますか。 ◎企業立地推進課長(小渕学君)  この事業につきましての発電燃料につきましては、地元近県からの調達ということで聞いてございます。 ◆12番(上田勝之君)  ありがとうございます。 そして、さらにもう一社、新宮港第二期工業用地に木質バイオマス発電事業者が進出の意向があると言われていますが、こちらは、計画といいますか進出の意向といいますか、どのような状況になっていますか。 ◎企業立地推進課長(小渕学君)  本件につきましては、現時点では事業者側の事業判断をお待ちしているというような状況でございます。市といたしましては、その判断を受けての今後の進捗になろうかというふうに考えてございます。 ◆12番(上田勝之君)  この相次ぐ木質バイオマス発電所の進出、当地域の雇用や新宮港第二期工業用地の売却、また山林業の再生など、新宮市への経済波及効果について市当局ではどのように算出されていますか。 ◎企業立地推進課長(小渕学君)  すぐに数字としてあらわれるものと長期的な視点に立つものというふうなものもございますので、議員おっしゃられるように経済効果等を現時点で全てを数値化して予測するには至っていないというのが現状ではございます。ただ、議員御指摘のとおり、これらの事業が成就した場合においては、工業用地売買による市への財政効果、それと地域林業への木材事業の喚起、さらには新宮港利用により港湾振興等、その波及効果は多岐にわたるというふうに考えてございます。また、雇用に当たりましては、発電所での相当数の直接雇用に加え、関連産業におきましての間接雇用についても期待をするというところでございます。このとおり、非常に効果の高い事業ともなりますので、所管としては課題も認識した上ででございますが、しっかと取り組んでまいりたいと考えてございます。 ◆12番(上田勝之君)  ぜひとも、地域経済に与える効果、非常に大きい、雇用、それにまつわる、関連する産業、しっかりと波及が見込まれる中では、地域住民の方々の不安を払拭するような対策を施しながらしっかりと協議を進めていただきたいと思います。 ◎企画政策部長(向井雅男君)  新宮港へのエフオン株式会社については、早々と役員会でその事業計画、事業進出を決定していただいております。それよりも先に、民有地のフォレストエナジーが進出するという形になっていますが、住民説明会を開いて住民の方々の不安視する声をフォレストエナジーも真摯に受けとめていただいております。そういったことも、対策を講じながら事業をこれから進めていただくということも聞いておりますし、また、新宮港のエフオン株式会社についても同じようなことを言っていただいておりますので、その辺は注視しながら今後進めていきたいというふうには考えております。 ◆12番(上田勝之君)  ぜひとも、その誘致に向けてしっかりと協議を詰めていただきたいと思います。 ただ、私、心配する点もあるんです。今まで地域の皆さん、環境面への配慮のことだったんですけれども、原材料である木材の調達ということを地元材で、この発電所の計画が具体化している2社が考えられているとのことなんですけれども、果たしてこの地域のみで、エフオンという会社は、当然、九州や四国といったようなところからも原材料である木材なりチップなりを輸送してくることとは思うんですけれども、永続的に供給が可能なのか、果たしてそういったことも、企業はもちろん視野に入れていますが、競合するようなことにはならないのか。そういった点については、当局はどのようにお考えでしょうか。 ◎農林水産課長兼農業委員会事務局長(平見良太君)  永続的にと言われましても何十年か先がわからない年月でございますが、木質バイオマス発電の材の調達計画期間はFIT制度、いわゆる固定買い取り制度では20年間となっておりますので、先ほど出ました2社の供給量が1年間で最低20万トン以上必要になってくることになりますので、これを地元材で供給することにつきましては、今の時点では難しいなと考えているところでございます。 ◆12番(上田勝之君)  そうですね。この新宮東牟婁地域、あるいは三重県の南部や奈良県の南部、いわゆる熊野地域の森林資源の蓄積、具体的に申せば山に植わっている木材の量、それらを勘案し、あるいはここ近年の素材生産、そういったような中で、実際に民有地に進出される新宮フォレストエナジー、それにエフオン、そういったところがせっかく地元調達を言っていただいている中で、じゃ、実際どれぐらいの分であれば供給が可能と当局は考えられていますか。 ◎農林水産課長兼農業委員会事務局長(平見良太君)  新宮東牟婁で今のところ素材量が5万トンでございますので、5万トンから換算すると、現在非常に厳しい部分でありますので、最終的にはまだまだ研究しなければならない部分があろうかと思います。 ◆12番(上田勝之君)  確かに、この辺の素材生産部分だけではやはり追いついていかない、そういった現実もあります。また、当然そのバイオマス発電の木材の買い取り価格も大きく関係してきますので一概には言えないと思うんですけれども、そういった中では、今、新宮東牟婁地域の素材生産量5万トンとおっしゃられましたけれども、それは全てが、例えば木質バイオマス、いわゆるチップ化するものではないと思うんです。何十年もかけて育ててきた材が、やはり構造材やあるいは製材用の品質として使われている物、あるいはそれがそちらに使用できないので木質バイオマスに使っていく。そういったようなことがしっかりと区分けをされていく、そういったことが必要になってくるんだろうと思います。 ただ、そうすると、やはり地元調達を考えていただいている中では、現在の生産量、いわゆる山から、山に植わっている量から、毎年切り出してくる量というのだけではとてもとても賄えないというような現実があるんですが、そういった中では、逆に素材生産量を上げていく、こういったことも市当局としては考えていただきたいところではありますが、最近では、木材の生産については、山林の皆伐と言いまして全ての木を切ってしまう、間伐から全ての木材を切り出してしまう方法のほうが主になってきつつあり、あるいは間伐についても、山の中に間伐した材木を切り倒しておくままの切り捨て間伐ではなく、搬出間伐、利用間伐といって、その材を持ってきて使うという、使わなければ補助対象にならないといったような事例も起きております。そういった中では、この木質バイオマス発電への供給を上げていこうと思えば、せっかく地元材を使ってくれるという、そしてその供給を行っていかなければならない。そのためには、昭和30年代に国の植林政策によって当地域の山林は非常に人工林の比率が高いと思います。しかも、昭和30年代当時、植林政策は密植といって非常に細かく植えているわけです。だから、山が手入れを行わないと真っ暗な状態になって下草が生えない、いわゆる環境面では非常に問題があるような土壌になってしまったり、あるいは山間の地域がまちへ引っ越してくる際には、昔、山の棚田につくっていたような、田んぼにつくっていたようなところにまで杉を植えてきてしまっている。そういった杉は構造材としては非常に使いものになりにくい。そういったような部分をしっかりと木質バイオマスの原料に使っていくということが必要なんだろうと私は思います。 しかも、現在は木材価格の低迷により資産価値も低迷している。そういった中で、放置されている山林も多い状況で、皆伐して山林の再生を行うにはまたとないよい機会かもしれません。 今後、担当課では、この木質バイオマス発電用の原材料の供給についてどのように進めていこうと考えられていますか。 ◎農林水産課長兼農業委員会事務局長(平見良太君)  木質バイオマス発電に対する材の供給を行っていくためには、主に皆伐をしていくことが予想されると思います。先ほど議員が言われましたとおり、戦後、国策の造林におきまして50年以上がたち伐採期を迎える時期でございますが、円高や外国産材に押されることにより国内材の需要は低迷しております。放置される山林も多くなってきているところでございますが、そこで安定した発電をする木質バイオマス発電による大量の需要が期待できることから、今回のバイオマス発電による森林環境が進むことにより、木材産業の発展が期待されると思われるところでございます。 ◆12番(上田勝之君)  今、平見農林水産課長も、あるいは先ほどの小渕課長も、その山林業に対する波及効果、木質バイオマス発電の進出に伴う山林業への波及効果等々お答えをいただきました。確かに、そのとおり波及効果は期待できると思います。 ただ、そういった中で、こちらも心配といいますか、心配ばっかりして申しわけないんだけれども、その点も踏まえてしっかりと進めていただきたいというのが、その皆伐した山林がそのまま放置された場合、特に今は作業道等をつくって木材を搬出するというような形態になっています。その山腹が丸裸になってしまい、土砂崩れ、ひいては山腹崩壊などの災害を誘発してしまいかねないようなことが懸念されてしまいます。特に、長年放置された山林は、紀伊半島大水害以降極端な集中豪雨なども重なって、特に杉山などでは土砂の流出が著しいのが現状です。このような状況では、広葉樹などの自然林への回帰も、獣害なども重なって、現在の人工林の植栽を変えていく、山林を再生させていくためにはまたとない好機でもありますが、この皆伐された後をどうしていくか考えておく必要があると思うんです。 市有林、民有林を問わず、皆伐後の山林の整備について、当局は、現時点で結構ですので、これからこういうふうに進めていこうというようなお考えはお持ちでしょうか。 ◎農林水産課長兼農業委員会事務局長(平見良太君)  材の供給のために無計画な皆伐を進めますと、議員がおっしゃったとおり、森林への影響が大きく、土砂災害等が懸念されると思われます。皆伐跡地につきましては、はげ山にならないよう森林整備計画等により適切な植生の指導等を行ってまいりたいと思います。 ◆12番(上田勝之君)  ぜひ、こういった状況が生まれることのないように、市当局担当課としては植林なり、どういった山に再生させていくか、そういったビジョンをしっかりとその山林の所有者、あるいは市有林であれば市の山、そういった中でしっかりとビジョンを持って進めていただきたい。植林を進めるためには経済的な支援を行うことも必要かもしれませんし、あるいはそういったことを条例化していくようなことも必要かもわかりません。そういったことも今後検討をしていただきたいと思います。 では、この木質バイオマス発電の進出に伴う最後にもう一点。 現在の林業従事者でこの木質バイオマス発電用の原材料である木材の量、現在の林業に携わる人々で賄えていくのでしょうか。仮に賄えるとしても、林業に従事されている方々は高齢化も進んでいて、後継者である担い手が不足している。担い手が全く足りなくなる状況が生まれかねないと思います。私、6月議会では、地域資源の活用策として、木材の新たな利用法であるCLTといわれる板材を積み重ねたブロック状の直交集成材というものを取り上げさせていただきました際に林業に携わる人々についてお尋ねをしましたが、木質バイオマス発電の進出が具体化し、原材料の調達を発電所立地の地域で考えていただけるというのであれば、やはり山林業の担い手を育成しなくてはならないと考えます。そういった点について、市当局、担当課ではどのように取り組まれていくお考えでしょうか。 ◎農林水産課長兼農業委員会事務局長(平見良太君)  確かに、議員がおっしゃいましたように、後継者不足、担い手不足については大きな課題があると思います。今回のバイオマス発電の誘致により、新たな雇用も生まれ、木材産業も活性化することが期待されることから、林業の担い手についても増加すると期待しております。 また、今後、このバイオマス発電の誘致を起爆剤として、かつての木材業でにぎわったまちを思い起こせるような木材生産量の増加、またひいては木材関連産業の発展を目指し、それらを支える山林業の担い手の増員や育成に力を注いでいかなければならないと考えているところでございます。 ◆12番(上田勝之君)  ぜひ、その木質バイオマス発電所の、特に具体化している2社については、ぜひとも進出していただけるようにしっかりと協議を進めていただき、あわせて波及効果の期待できる山林業、山林の再生等にも寄与できるようにしっかりと担い手も、今から育成を始めてもこれ一朝一夕にできるものではありませんので、ぜひ取り組んでいただきたいと思います。ぜひ、協議を進めていただけたらと思いますので、よろしくお願いします。 ○議長(屋敷満雄君)  どうですか、10分ほど、いいですか。 ◆12番(上田勝之君)  はい。 ○議長(屋敷満雄君)  質問中ですが、10分間程度休憩いたします。 △休憩 午前11時02分--------------------------------------- △再開 午前11時17分 ○議長(屋敷満雄君)  休憩前に引き続き会議を開きます。 一般質問を続けます。 12番、上田議員。 ◆12番(上田勝之君) (質問席) それでは、3項目、バス路線の再編と100円バスの実現を! これまで、私や、あるいは東原議員、同僚議員各位から、また傍聴に来ている並河前議員からも、6月議会で提案があったように100円バスの実現ということを、しっかりと訴えていきたいと思いますし、そろそろ、もう本当に実現しなくては、これは市民生活に大きく影響すると思います。 その中で、最初に高齢ドライバーの交通事故防止のため免許証の返上を推進すべき、こういった施策も取り組んでいただきたい。そのためには、地域の公共交通を整備していかなくてはならない。そういった点について、少しお尋ねをしていきたいと思うんです。 これは、新宮市域内ですけれども山村地域において、同一地域内の高齢のドライバーが非常に危険な運転をしてしまって、同一地域内のおじいちゃん、おばあちゃんのところに訪ねてきたお孫さんと正面衝突をしてしまった。そういったような、大変、両者にとって不幸な交通事故が発生している現状があります。 それは、片や、交通手段がないから、不便だから、どうしても車を使ってしまう。ただ、どうしても運転している最中に、通常の運転の技能が発揮できず、対向車線に飛び出してしまい、相手と正面衝突をしてしまって、両方が大きなけがをしてしまった。あるいはそれで、片や高齢の御夫婦ではお詫びにも行けない。片や、全然お詫びに来ない。そういったような地域内で、非常にいろんな葛藤が生まれてしまう。そういった不幸な出来事をぜひ解消しなくてはならないと私は思うんです。 本当に高齢者の自動車運転によるブレーキとアクセルの踏み間違えや、逆走による事故が多発しております。 新宮市内において、高齢者の自動車事故の状況はどのような現状か、市当局は把握されていますか。 ◎生活環境課長(岩崎誠剛君)  新宮市内ではなくて、新宮警察署管内となりますが。昨年に引き続きまして、高齢者が当事者となる交通事故が多く、特に70歳以上の高齢者が当事者となっている人身事故は全体の約40%を占めているというふうに聞いております。 ◆12番(上田勝之君)  非常に大きな割合となっているように感じられます。 自動車を運転される高齢者というのは、介護認定やあるいは介護サービス、本年から始まった介護予防や日常生活の支援の総合事業など、そういったことをまだまだ必要とされていない、あるいはその寸前かもわかりませんけれども、利用されていないで、一見、元気な高齢者が自動車を運転していると思うんです。 市としては、なかなか健康長寿課なんかが頑張ってくれていて、この認知症対策や、さまざまな施策を進めていただいているんですけれども、少し元気な高齢者に対しては実態を把握しにくい状況にあるんではないかと、私は思います。 それゆえに、なぜ自動車を手放せないか。どうすれば自動車の運転を取りやめてもらえるか等々の、そういったような意向をぜひ元気な高齢者、75歳以上やあるいは80歳以上といったようなところに限定しても構いませんので、そういったような意向調査を一度されてみてはいかがと考えますが、いかがでしょうか。 ◎健康長寿課長(河邉弘ミ子君)  議員がおっしゃいます、なぜ自動車を手放せないかとかというような内容の調査は、今までは行ったことはありませんが、本年度、介護保険事業計画策定の際に実施する基礎資料となります新宮市介護予防日常生活圏域ニーズ調査、これは65歳以上の方を、一般の高齢者の方を対象といたしましたニーズ調査なんですけれども、その中で外出する際の移動手段についてのアンケートがありました。 その中では、自分で運転するという方が46.8%と最も多く、次いで徒歩が46.5%、人に乗せてもらうが29.1%、自転車の方が29%、路線バスが10.3%、タクシーを利用するというのが9.5%となっておりました。 これらのことから、自分が運転するということの依存率が高く、運転ができなくなるとたちまち生活への影響が出てくるということが推測できます。 なので、運転免許証自主返納につきましても外出しやすい環境づくりを進める必要があるのではと認識しております。 ◆12番(上田勝之君)  やはり、そういった外出しやすい、あるいは通院しやすい、買い物に行きやすい、そういった状況が、自動車を手放してしまうと不便さをどうしてもつきまとってしまう。ということが高齢者が、いつまでの自動車の運転をなかなか取りやめられない、そういったことが不幸な事故を招いてしまいかねない。 そういった中では公共交通サービス、こういったものを、しっかりと市が実施していかなければならないのではないか、そう考えるわけであります。 新宮市の行政区域は大別して、新宮地区、あるいは三佐木蜂伏地区、高田地区、熊野川町の各地区に集落が点在し、旧市内を循環するバスや、あるいは高田方面、小口方面、九重、玉置口方面、篠尾方面には運行経費を補助する熊野交通の路線バス、さらには高田や熊野川町の各集落間を結ぶ行政バス、通学の手段としてのスクールバス、診療所の統合などの代替に伴い始めた医療センターや熊野川診療所への通院手段の支援策、医療センターの蜂伏への移転に伴うやましろ号という通院路線バス、熊野川町の山間部の買い物支援のためのシルバー人材センターへの委託事業等々、各種の事業が混在しています。 それは、せっかく市のかなりの予算を投じてサービスを行っているにもかかわらず、使い勝手のよい手段ではないため、いつまでも、やはり不便だから自動車が手放せない、そういう状況を生み出し、免許証の返納が進まず、大きな事故を招いてしまうという不幸な結果を生じているんだと、私は考えます。 そして、このような状況について、これまで定例会の一般質問等を通じて指摘されつつも、一向に改善が進まないのが現状であります。なぜ、この公共交通のサービスの整備が進まないのか。当局は、この要因についてどのように考えておられるのか、説明をお願いいたします。 ◎商工観光課長(畑尻賢三君)  バスを中心とした公共交通手段の再編がなぜ進まないのかという問いでございます。 課題はたくさんあるわけでございますけれども、議員御案内の事業、行政バス、通学バス、通院バスなど、それぞれ違う政策目的を持って運営されておるところでございます。それを、一元化する際、その目的が果たせるのか、あるいは利便性の確保、時間調整も含め、費用も含めた運営管理の調整などが課題となっているというふうに考えております。 そして、この行政バスなり、そういった整理統合する際には、当然幹線バス、民間の運送事業者が行う公共交通バス体系の見直しということがかかわってまいります。常に赤字負担の問題というのは私ども念頭に置いた中ではございますけれども、バス路線の整理統合ということは、住民の利便性の確保の問題はもちろん、民間事業者の雇用問題、観光など地域経済に与える影響も大きく慎重に検討しなければならないと考えているところでございます。 特に、代替交通手段を運行する場合には、幹線を重複する部分の対応など、民間事業者への影響が非常に大きく、その調整が大きな課題というふうに考えてございます。 ◆12番(上田勝之君)  私は、これまで、この議会の一般質問等を通じて、私を初め同僚議員の皆さんからもさまざまに指摘があったかと思いますが、今、お答えいただいた商工観光課でありますとか、あるいは熊野川行政局や高田支所、教育委員会の教育総務課や医療センター、あるいは健康長寿課等々といった関係する各課が、どうしても多岐にわたってしまうわけです。 そこで、私なりに整理をさせていただきました。なぜ、そういった事業が始まったか。あるいは課題は何かといった点について、まず一点目に、熊野交通の路線バスについては、かなり以前といいますか、過去からの路線を淡々と運行経費を補助して運行してきてしまっていること。2番目に、そのための一例ですけれども、例えば、小口からの朝のバスが神丸や新宮駅行のため、熊野川診療所に通院するためには、神丸のバス停から熊野川診療所まで、車であればわずかの距離でありますが、高齢者が歩くとなると結構な距離となり、これは、例えば、神丸どまりというのは、通学のためにバスを走らせているんです。ところが、同様の時間帯ですと、少し早いんですけれども、熊野川診療所へ向かうには神丸から診療所まで歩いていかなあかんわけです。そういった、非常に高齢者にとって、しかも、治療中の方にとっては、やはり負担が大きい。 そして、これも3点目、今、申し上げたところなんですけれども、路線バスが、スクールバスの役割のため、高齢者の通院手段としては時間が早過ぎてしまう。どうしても、学校の始業時間に合わせてしまうために、診療所や病院の始まりには少し早過ぎてしまうといったような点があります。 4点目には、熊野川診療所への通院支援の送迎やタクシーは、もともと各地区に開設していた診療所を統合するのに、当時の各地区に点在していた診療所の開設されていた日にちや曜日を踏襲したまま現在に至ってしまっているので、通院日と運行される日が合わない。これは、続いて5番目の医療センターへの通院支援についても同様のことが言えます。 曜日や日にちが固定のため、これは医療センター側の事情もあって、診療科やドクターが曜日が決まっていて、例えば、月、火であるとか、木、金であるとかしか、受診ができない、予約をとって通院する場合に受診できないといったようなケースがあります。そういったようなときに、この送迎や、タクシーの支援等で曜日や日にちが固定されていると、これは受診日と合わないわけです。そうすると、もう使い物にならない、使い勝手が悪いどころの騒ぎではなくなってしまいます。 また、旧市内、これも一例ですが、例えば、松山や梅ノ木地区から医療センターに向かおうとすれば、消防署のところまで歩いて出かけなくてはならない。 まだまだたくさんの課題はあります。これは、ほんの一例を挙げさせていただいたにすぎないと私は考えていますし、そういった声は、各地区から本当に上がってきます。どうしても使い勝手が悪いから自動車に頼らざるを得ない。乗せてもらわないとあかん。あるいは自分で運転せなあかんというようなことになってしまうわけです。 本当にこれらの課題は、まず公共交通サービスの提供の目的がばらばらなんです。そのために曜日や時間、目的地や結節点の機能が生かされず、また、昨今の、実は今朝もNHKの朝のニュースではされていましたけれども、規制緩和によるスクールバスへの混乗、あるいは、けさのニュースでは、例えば、バスに郵便物を混載していく。貨客混載と言われる、こういったような新たな形態に取り組めていないんです。結果として、多額の市の負担を伴いながら、市民の皆さんにとっては使い勝手の悪い公共サービスしか提供できていないのではないかと考えます。 私は、新宮市内の公共交通サービスの提供の目的は、移動困難者、つまり高齢者や子供たちの移動の目的を整理し、その手段を確保していくところから整理をしていくことだと思います。その結果として、不幸な高齢ドライバーの交通事故を減らすことや、あるいは当地域を訪れていただく熊野古道を歩く観光客の利便性の向上につなげていくことができればと考えます。 これは、屋敷議長にも伺ったんですが、熊野市の事例、本当にこれは参考になると思うんです。熊野市では目的地を医療施設や商業施設、あるいは商店街の至近距離にある場所、あるいは金融機関、学校や公共的な施設に設定するわけです。 これまで、三重交通といった民間路線バス事業者が走らせていた路線バスを、国道42号沿いの幹線交通のみに絞り、各地域、各集落を結ぶような支線、フィーダー路線のバスについては、一旦、その路線を廃止して、市が自主運行バスとして三重交通に、あるいは三重交通のグループ会社に運行を委託する。さらに、そこでもバスほどの需要が必要でない箇所については、公共交通機関がないため移動手段の確保として、熊野市もかなり広い地域ですから、紀和町の山間部、あるいは育生や神川といったような、五郷、飛鳥、あるいは海岸部の新鹿や二木島、そういったような各地区がありますから、そういった方面を埋めるように乗合タクシーを運行しています。さらに、そこにひと工夫を加え、空白地域をなくす、あるいは時間帯を埋めていく、そういったような調整をして公共交通サービスを提供されています。本当に、熊野市の事例というのは、本当に参考になると思うんです。 新宮市に当てはめれば、これはバス事業者としっかりと協議が必要ですけれども、幹線を熊野交通というバス事業者が受け持ち、それは、幹線というのは、例えば、国道42号の勝浦線や、本宮へ向かう国道168号の幹線路線バスとして、新宮市域内で完結する、支線やフィーダー路線。旧市内のふれあいばすやコミュニティバス、あるいは医療センターへのやましろ号、高田線、小口線、篠尾線、瀞八丁線については、路線バスとしては廃止をし、路線を見直した上で新宮市の自主運行バスとして熊野交通に委託を行う。 そうすることで、地元に本社を置く企業でもある熊野交通の雇用の確保も図れると共に、料金の100円化、ワンコイン化を実施できるものではないでしょうか。 その支線、フィーダー路線の統廃合の後、その網に漏れる地域については、自宅から設定した目的地までのデマンド型乗り合いタクシーに整理統合を行う。 これは、本当に調整作業の御苦労はあると思うんです。既存の部分を廃止して、そこを切りかえていくといったような作業がありますから、確かに調整作業の苦労はあると考えますが、これは熊野市でやっているので、やってやれないことは絶対ないはずなんです。 そういったことを、本当に真剣に考えていく。もう既に遅いくらいなんだとは思いますが、今からでも、しっかりと始めていかないと、新宮市民の生活が成り立っていかないような現状があると思いますし、新宮市の財政状況からしても、多額の経費を投下して、公共交通サービスを使い勝手の悪いまま運行させているということは、非常にもったいないし残念であります。 では、これもたびたび取り上げられていますけれども、問題は、どこが市内各地域の需要を調査し、市役所内の担当課を整理して、交通事業者との調整作業を担うのか。ここが一向に進まないために公共交通サービスの使い勝手のよいような形、熊野市のような形になっていかないのではないかと、私は考えます。 これは、以前から指摘をさせていただいているんですけれども、一向に改まらない。 総合計画の基本構想でも、魅力ある文化がつなぐにぎわいのまちの項では、山間部における地域交通の維持、確保のため、立地適性化計画との整合性を加味し、公共交通の見直しを検討する。さらに政策目標として、共に支え合い幸せを感じるまちでは高齢者や児童、障害のある人も含めた全ての市民が心身ともに健やかで、自分らしく生き生きとした人生を送り、幸せを感じることができる地域共生社会の実現を目指すとうたわれています。 これは、言葉だけおどりやるということになりますよ。本当に総合計画でそういう、共に支え合い幸せを感じるまち、魅力ある文化がつなぐにぎわいのまち、そういったことを目指し、しかも、しっかりと、公共交通については、これは山間部だけに限定されていますけれども、維持確保のため、見直しを検討するとうたっているじゃないですか。 なぜ、このことが進まないのか、その要因はどこにあるとお考えですか。 ◎企画政策部長(向井雅男君)  先ほど、商工観光課長のほうから答弁があったことが大きな要因だというふうに僕も思っています。ただ、関係課で協議されていることは事実ですが、その結果が、目に見えた結果にあらわれていないということは、議員の御指摘のところは大きいかと思います。 立地適性化計画の策定も終わりまして、今総合計画をその中でいろいろ意見をいただいているんですが、公共交通の課題については総合計画の審議委員からも、かなり強い口調で意見を述べられております。 これまで、一番やはり大きな要因は交通事業者に対する配慮がかなり大きかったものなのかなというふうには思います。ただ、市の負担が、これだけ助成金が大きくなってきますと、やはり考えざるを得ないというところもございますので、当然、公共交通については商工観光課が中心になる課になると思いますので、商工観光課を中心として、横断的なプロジェクトを何かつくって正式にこのことについては、集中できるように指示はしたいというふうに思います。 ◆12番(上田勝之君)  今、向井部長お答えいただいたように、多分、問題点は、みんな把握したあるんやと思います。もちろん、現場で担当される職員の皆さん方のほうが、もっと課題は把握しているんだろうと思います。ただ、これがセクショナリズムといいますか、担当課の縦割りによる、やっぱり隣の畑に手は突っ込みにくいんですよ。これは明らかです。 向井部長、6月の並河氏の質問にも同様のお答えで商工観光課で担ってさせていきたいというようなお答えされているんですけれども、これは地域交通の課題というのは、山間部だけじゃないんです。本当に旧市内も高齢化が進んでいますし、やはり、スーパーや大型店、あるいはコンビニが近くにいろいろできてきましたけれども、そういったところに席巻されて、なかなか近くの商店というものが存続し得ない。そうすると、買い物にとてつもなく不便になってしまう。しかも、重いものは自分で持って帰れない。だから、ある程度の、例えば、あるスーパーマーケットでは、3,000円以上の買い物をすれば宅配をしてくれるといったようなサービスも行われていますけれども、そうすると、やはり、一度にそれ以上のものを買わなければならない。これが国民年金の人やったら、一遍に3,000円使ってしまうのは、かなり経済的な負担になるわけです。 あるいは協同組合方式の宅配事業者なんかも、最近は利用されている方もいらっしゃいます。そういったように、新たなサービスもできていますし、商工観光課では、買い物お助け店制度みたいなさまざまな工夫をしていただいているんです。ただ、やっぱり外出を促すということは、高齢者の介護予防にもつながっていくと思うんです。 さらに、通院手段にしても、やはり医療機関が診療所ですが点在はしておりますし、大きなものはやっぱり医療センターまで行かなくてはならない。それが旧市内からでも、同じような状況が生まれているわけです。表通りでもそうなんですけれども、少し、中のほうへ入っていきますと、物すごく空き家がふえているんです。これは、市長も先般、市長選挙で戦われたのでいろんな各所を回られると感じられたとは思うんですけれども、やっぱりこの間まで住んでおられたところが雨戸が閉まってるとか、本当に皆さんが高齢化して、まちの状況が変わっているんです。そういった中では山間部ももちろんそうなんですけれども、旧市街地、三輪崎なんかでもそうです。スーパーセンターまで買い物に行けと言ったら、これは歩いてはいけないですから。本当に新宮や三輪崎でも同じようなことが起こっていますし、もちろん、山間部は言うに及ばずです。 果たして、この移動困難者の対策、高齢者や子供たちの移動困難者の対策、公共交通サービスの充実を図っていくのに、これは商工観光課の仕事なんでしょうか。 ◎企画政策部長(向井雅男君)  宅配業であったり、公共交通、人を運ぶという、そういったことについて、最近特に規制緩和が行われておりまして、要因も社会情勢も変わっておりますので、一度、やはり、どこかの主管課がないと、まとまるものもまとまりませんので、やはり、商工観光課に公共交通の形で中心課を担っていただいて、その中で課題をいろんな、今答弁しました規制緩和の部分もございますので、そういったことも情報を整理させていただいて、プロジェクト方式で一度、情報共有しながら、また、議員各位にもいろいろ御指摘、御指導いただきながら積み上げていきたいというふうに考えてございます。 ◆12番(上田勝之君)  向井部長、少し答弁を返させていただくようですけれども、やはり、私は、商工観光課ではないような気がするんです。これは、今まで熊野交通の路線バスの運行について担当所管をしておったからどうしても商工観光課というイメージがつくんですけれども、私、これはまちづくりじゃないかと思うんです。本当に山村地域や、あるいは旧市街地、三輪崎地区、そういったような昔からのまちの部分が、本当に移動困難者の方々であふれている。これは、近隣はみんな整備しているわけですよ。本当に学ぶべきは熊野市やと思いますし、紀宝町はワンコインの100円のバスを走らせている。あるいは太地町は路線バスを廃止して、しっかりと町営バスで自主運行されている。串本町も同様の形態をとっているようになりました。那智勝浦町でも、本当に不便な地域、山村地域、あるいは海岸部の不便な地域、熊野交通の路線が廃止されたようなところには、町営の自主運行バスを走らせています。 それは、各地域やっているわけです。そこをしっかりと取りまとめる、これは、まちづくりの大きな柱になるものだと思いますよ。 ◎企画政策部長(向井雅男君)  旧市街地の熊野地、王子町、今議員御指摘の三輪崎方面にも、移動販売が行っているということも知っております。まちづくりの観点から公共交通の見直しというところも理解できますので、その辺、同じ部内ですので、それも含めてもう一度検討させていただいて、また、総務建設委員会のほうでも報告はさせていただきたいと思います。 ◆12番(上田勝之君)  質問時間が過ぎていますので、もう最後に。今、向井部長、お答えいただいたように、しっかりと主管というか、まちづくりの一環として、この公共交通サービスの充実を行っていただきたいし、経済的に困窮している方にも外出を促していくためには、やっぱりワンコイン100円バスといったような形態で走らせていく。それは、熊野交通の路線バスであっても、あるいは市が運行を委託する自主運行バスであっても、乗り合いタクシーであってもということだと思います。本当に、この調整、御苦労されることとは思うんです。既存の部分をどうやっていくか、どう改善していくかということをしっかりとやっていかねばならない。 ぜひ、市長、最後にお尋ねします。本当に、市長も夏から秋にかけては、しっかりとまちなかを歩かれて、いろんな声を聞かれたのだと思いますけれども、本当に、これを実現しましょうよ。これやれるはずなんですよ、熊野市でやっているんですから。市長のお考え、最後にお聞かせいただけたらと思います。 ◎市長(田岡実千年君)  貴重な意見ありがとうございます。議員おっしゃるとおり、この公共交通の見直しというのは、私もまちづくりの柱だと思っておりまして、安心・安全のまちづくりの中で大変大きな施策、やらなければならないことだと思っております。 いろいろ、きょう具体的な御提言もいただきましたので、私どもも、具体的にしっかりと協議を進めたいと思います。 ◆12番(上田勝之君)  ぜひ、進めて、この100円バス、あるいは公共交通サービスの充実を図っていきたいと考えますので、どうぞよろしくお願いします。 以上で一般質問を終わります。 ○議長(屋敷満雄君)  昼食のため午後1時まで休憩いたします。 △休憩 午前11時52分--------------------------------------- △再開 午後1時00分 ○議長(屋敷満雄君)  休憩前に引き続き会議を開きます。 一般質問を続けます。--------------------------------------- △杉原弘規君 ○議長(屋敷満雄君)  3番、杉原議員。 ◆3番(杉原弘規君) (質問席) それでは、一般質問を行います。 きょうの上田議員の一般質問で、私と重なる部分がありますが、大変、最初に先を越されるとやりにくいなという思いの部分もありますが、元気いっぱい頑張りますので、よろしくお願いします。 まず、最初に市長の政治姿勢と選挙公約についてという課題であります。 私は、まず冒頭に、これまでの歴代の市長選挙で、2期までというジンクスがあったとよく耳にしました。46年ぶりにそのジンクスを乗り越えて、3選を果たして当選した田岡市長に対して、まずお祝いを申し上げておきたいと思います。私は、この8年間、田岡市長の手腕というんか市政を見てきたわけですが、その中で感じる点は、田岡市長は、確かに誠実に市政に取り組む、その点はよくわかるところであります。ところが、議会を通じて私が受けとめられる点について、少し触れたいと思います。 市長は、議員の意見に対して真摯になって受けとめている点はよく理解できるところであります。少し気になるところとして私は申し述べたいんですが、みずからの意見を積極的に前面に出してリーダーシップを発揮する必要があるのではないかと私は感じています。これから、文化複合施設の問題、新たに生まれている遺跡の問題、さらには生活に密着した課題等々に対応していかなければならないと思っています。こういう中で、市長のリーダーシップを発揮した市政が求められるのではないかと思っています。 そこで、私の感情論を申し上げていますので大変難しいところかもわかりませんが、3期目を目指すに当たって、リーダーシップを発揮せよという、この指摘に対しては、市長自身の思いというのか考えを聞かせていただきたいと、このように思いますが、どうですか。 ◎市長(田岡実千年君)  冒頭、お祝いのお言葉をいただきまして、まことにありがとうございます。 10月の選挙で、新宮市長3期目を当選させていただきました。市民の皆さんに、改めて新宮市政のかじ取り役をやれと、新宮市政の責任者として、新宮市をよくしてこいというふうに言っていただいた選挙だと思っております。そういう中で、今、杉原議員がおっしゃっていただいたリーダーシップをしっかりと発揮して、4年間頑張りたいと思っております。 市民から、いいまちづくりをしてこいと言われている中で私が一番思うことは、やはりまちづくりのかなめであります市役所をしっかりとしていきたいと。その中でも、市職員の皆さんの思いやりと熱意を持って、一生懸命市民のために頑張れる、そういうところを醸成していかなければならない、それをすることが私のリーダーシップだというふうに考えておりますので、職員の潜在能力を引き出すことも含めて、しっかりと4年間取り組んでまいりたいと思います。 ◆3番(杉原弘規君)  ぜひ、2期8年をやって3期目ですから、かなりの市政全般を手のひらに乗せられるようになってきたのではないかと、このように私は感じるところであります。ぜひ、リーダーシップを十分発揮して、市民の皆さんの声の中に、そういう声があるということを知っておいていただきたいと、ぜひよろしくお願いします。 市長は、3期目を目指して選挙公約を幾つか考え、挙げられています。その中の幾つかに絞ってお聞きしたいと、このように思っています。 医療センターにかかわる課題については、2項目の課題のところで触れますので後にしますが、まず最初に、高齢者の交通手段の確保として、高齢者や障害者の方々への交通手段の確保のために市全体の公共交通のあり方を検討する、行政バスも含むという内容であります。 あり方を検討すると述べられていますが、具体的にはどういうことを指しているんですか。今まで循環型のバスが走っている。ふれあいばす、何とかバスとかいう格好で。けれども、改めてここで公約として挙げられているので、お尋ねをしたいと、このように思います。 ◎健康長寿課長(河邉弘ミ子君)  けさの上田議員の質問のお答えとも重複する部分がございますが、健康長寿課といたしましては、高齢者の交通手段の現状と課題につきましては、けさの答弁もさせていただきましたように、65歳以上の方を対象としたニーズ調査におきましては、生活状況の中で、2割の方が外出を控えているという結果が見えてきました。その理由について、交通手段がないというふうに答えている方が、市全体で多くから数えて2番目に多かったという結果が出ております。中でも、高田、熊野川地域では、外出を控えている理由の28.6%、三輪崎、佐野、木ノ川、蜂伏地区では21.4%の方が、交通手段がないために外出を控えているという結果でした。また移動手段につきましても、自分で運転するという人が46.8%と最も多く、徒歩、人に乗せてもらう、自転車の順となっておりました。このような調査の結果から、課といたしましては、交通手段がないため外出を控えているという実態は、高齢者の社会参加や自立した生活を阻む要因となっているのではと認識しているところです。介護予防を推進していくためには、高齢者にとって利便性の高い移動手段などの環境整備が課題であると考えているところです。 ◆3番(杉原弘規君)  ありがとうございます。そこで、市民の皆さんにとっては、関心を持つのは、新たな交通手段を確保していく中ででも、きょうも上田議員が述べられましたが、運賃・料金の問題が一番関心を持っていると、こういうふうに私は思えています。この点については、どう考えていますか、先ほどの上田議員の話にもありましたが。 ◎商工観光課長(畑尻賢三君)  運賃収入の問題は、同一賃金を利用するとどうしても収入が少なくなると、その補填をどういった税負担を考えるかということにもつながりますので、慎重に検討していく必要があるというふうに考えております。 ◆3番(杉原弘規君)  確かに慎重に検討する必要があるだろうと、こういうふうに思うわけですが、やはり高齢者の交通手段を確保する上では料金の問題が非常に重要視されているんです。先ほど上田議員の質問でも言われていました。ぜひ、市全体の公共交通のあり方、それを具体的に進める、こういう点については、また今先ほど言われたような交通手段、いろいろと検討していきたいと、こう言われているんですが、現在運行されている内容のもの、こういうことだけれども似ているのか、それとも新たなことを考えられているのか、そこら辺ちょっと質問しにくいところがあるんですよ。上田議員の質問と重なっているんで、という点ではいかがなんですか。 ◎商工観光課長(畑尻賢三君)  公共交通体系を見直す場合には、さまざまな交通手段を想定した中で、タクシーあるいはデマンド型、有償なのか無償なのかといったところも含めて、さまざまな検討が必要あると考えられます。いずれにしましても、行政バスの統合廃止も含めて、総合的に検討しなければならないというふうに考えております。 ◆3番(杉原弘規君)  次の課題に入っていきますが、市民生活に密着した公約の中に、溝掃除への支援、こういうことが公約に挙げられています。溝掃除への支援についてですが、この点は早急に実施すべきではないかと、このように私は思うわけですが、そして溝掃除への支援について、私は、具体的には多分業者に依頼して溝ぶたを上げる作業のことではないかと、このように思っているのですが、そこら辺の内容、詳しくちょっと聞かせていただきたいと、このように思います。 ◎都市建設課長(宇井俊治君)  現状としましては、町内会からの要望によりまして、ある一定の土砂が堆積している側溝につきましては、生活環境課とともに現地確認をいたしまして、浸水対策として、し泥堆積土砂の撤去を行っているところであります。支援の内容につきましては、溝ぶた上げの作業を初め、市民の皆様の負担を少しでも軽減できるよう、現在さらなる支援策を、関係課と協議を重ねているところでございます。 ◆3番(杉原弘規君)  高齢化が進んでいる今日、町内会独自での溝掃除は、到底無理なことだと私は思っています。そこで、町内会の溝掃除への支援については早急に実現を図っていただきたい、進めていただきたいと、このように思います。それは、私の町内会は、独自で溝ぶたを業者に依頼して、溝掃除を行っています。しかし、大変な費用が要ります。私の町内会では、昨年と一昨年と2回に分けて、町内会独自で業者に依頼して実施したところですが、これは溝ぶただけですよ、溝ぶたを上げることですね。溝から土砂を上げた部分については、市の生活環境課のほうからそれを収集に来てくれると、こういう内容であります。ですから、大変な費用が要る、とても長続きできるものではないということであります。市長の3期目を目指す公約にこのことが掲げられたことは、ありがたく思っているところであります。このように私は理解していますが、この溝ぶた支援については、町内会一斉にということは到底無理だと、このように思っているんですが、計画的に実施を考えておられるのか、その点についてはいかがですか。 ◎都市建設課長(宇井俊治君)  おっしゃるとおりでございまして、全町内会一斉に行うということは大変に難しく、溝掃除の支援策につきましては、本日いただいた議員の御提言を十分踏まえて、費用対効果など、さまざまな視点から研究してまいりたいと思っております。 ◆3番(杉原弘規君)  ありがとうございます。ぜひ研究して、いろいろと施策をつくり上げていただきたいと、このように申し上げておきます。 続いて、先ほど、これも上田議員の一般質問と重なる部分があるのですが、若干角度を変えた質問をします。 バイオマス発電事業を推進すると、こういうことを掲げられています。これはぜひ成功させてほしい、このように私は思っています。私はかねてから、農山村施策の立場から、バイオマス発電事業の問題を取り上げさせていただきました。今度の選挙公約の中に、先ほどの上田議員の一般質問の中でも具体的な内容を出されましたが、あの公約の中では、100名の雇用を創出すると、こう言われていますが、この点については間違いないですか。先ほどは、2社で何とかと言っていたんですが、100名を目指すということで私は理解しているんですが、いかがですか。 ◎企業立地推進課長(小渕学君)  議員御質問の点につきまして、先ほど、上田議員の答弁とも一部重なる点がございますけれども、現在、新宮港で木質バイオマス発電事業が2件と、それと民間地において1件のバイオマス発電事業が計画をされているところでございます。これらの計画の成就ということが前提となるわけではございますが、これら計画によりまして、発電所では、直接的な雇用だけで70名程度の雇用が見込めるというふうに考えてございます。その上で、関連産業等への波及効果による雇用創出が期待できるものと考えてございます。直ちに数字としてあらわれるものとそうでないものがあるとは思いますが、これらを考えますと、相当数の雇用創出が図られるのではないかというふうに考えてございます。 ◆3番(杉原弘規君)  バイオマス事業の問題については、かなり具体的に進み出したというのが実感でありますが、途中で頓挫することのないように、ぜひ進めていただきたいと、このことを特にお願いしておきます。バイオマス発電所が設置されるということは、私は、林業施策と深くかかわりが出てくると、これはいずれかの議会でもこの問題を取り上げさせてもらったときに、このことに触れました。森林資源の活用、あるいは建築廃材のバイオマスの燃料として再利用できる最適の施設ができるわけですから、これらに対する施策を当然求められます。その森林資源の活用に対するこれらの林業施策を準備されているのか、先ほどはそこまで行っていないというような感じを受けたわけですが、その点は、改めて私のほうからもお尋ねをしたいと。いかがですか。 ◎農林水産課長兼農業委員会事務局長(平見良太君)  まだまだ未確定な部分もありますが、木質バイオマス発電の材の供給に向けての林業振興策につきましては、既存の林道整備事業や作業道の補助事業等を中心に、実施を今まで続けていますので、これを発展していきたいと思います。また今後、発電所の進出にかかわって、材の供給のために森林組合や民間の木材業者とも連携を図りながら、材の確保に努めるよう、まいりたいと思います。 ◆3番(杉原弘規君)  それと、建築廃材の再利用が当然発生するわけです。これは、私も松阪市内のバイオマス発電所に視察に行ったときに、建築廃材を大量に集めて、それをチップ化すると、そういう、やっているところに視察に行ってきたわけですが、これは、新宮でも、当然バイオマス発電所を建設するということが現実になれば、廃材の処理をすると、その絶好の場所になってくると、利用する場所になってくるというふうに私は捉えています。建築廃材再利用への施策について、この点についても、準備されているんでしょうか。 ◎企業立地推進課長(小渕学君)  議員御指摘の点でございます。今後、バイオマス発電事業の計画の進捗の課程においては、さまざまな課題や、今議員御指摘いただいたとおり、発電事業を生かした取り組みも求められてくるものというふうに考えてございます。ただ、現状におきましては、議員御指摘の点につきましては、庁内を含め、関係各所における議論等は行えていない状況でございます。今後、調査研究しながら、事業進捗に進めてまいりたいと思っておりますので、御理解のほど、よろしくお願いいたします。 ◆3番(杉原弘規君)  まだできていないというんで、きょうの私の一般質問で、そういう新たな問題を提起しておきますので、調査をして、これをどう対応していくかと。これ、新宮市内だけの建築廃材だけと違うんですよ。近辺住民の市町村の皆さんからの、それを集められるという利点がありますので、かなり膨大な建築廃材をチップ化することができると、こういう思いもちょっと皆さんに紹介しておきますので、ぜひよろしくお願いしておきます。 続いて、市民会館が取り壊されてから既に2年が経過しようとしています。新宮市の文化活動は、市民会館を取り壊してしまってから2年間、完全にストップしてしまった、こういう寂しい限りであります。文化複合施設の建設については、国からの支援を勘案すると、もう後がない、せっぱ詰まったところに立たされていることはどなたも理解していることだと思っています。基本設計あるいは実施設計は、間もなく出されるものではないかと思うところですが、3期目を託された田岡市長には、文化複合施設の建設をしっかり進めよとの信託とも思います。私は、遺跡問題が発生して、その後、私の考えは、この遺跡問題は、しっかりした記録保存で十分ではないかと考えています。市長、3期目の大仕事ですから、リーダーシップを持って、文化複合施設建設を進めていただきたいと、このように思いますが、市長の決断、決意を聞かせていただきたいと、このように思います。 ◎市長(田岡実千年君)  このことについては、議員おっしゃるとおり今回の公約でもありますし、後援会ニュースの第一弾の一番目立つところへも文化複合施設建設を掲げさせていただいておりますし、また多くの市民から、一日も早く予定どおり建設していただきたいという多くの声をいただいております。ただ、建設予定地から重要遺構が出土したことによって、少しまだ施設の正式な配置案が決定できない状況にはありますが、近いうちに施設の配置案を固めさせていただきまして、予定どおり平成30年度中には実施設計を終えて、平成31年度、32年度に建設し、平成33年の3月完成を目指すということは変わりがございませんので、しっかりやっていきたいと思います。 ◆3番(杉原弘規君)  ぜひお願いしたいと思います。 そこで、ちょっと角度は変わるんですが、文化複合施設、市民会館のほうに、恐らく前に、何かの説明会のときに、100人規模、50人規模の集会所も入れてほしいと、そういう内容のものもつくってほしいという思いを申し上げたことがあると思うんですが、そういう50人規模の集会所、あるいは100人規模の集会所とかいうことも、基本設計の中に入ってくるんでしょうか。これは、文化複合施設の特別委員会がある中で先取りした質問になったら悪いなと思いながら言っているんですが、その点は、入るのか入らんのかは知りたいんですよ。 ◎文化振興課長(須崎誠久君)  新しくつくる文化複合施設につきましては、大ホールなどの諸室を備えた施設になります。その中で、いわゆる50人とか100人とかの集会所と位置づけられる諸室については整備は難しいかとは考えているんですが、大ホール、また会議室等々を整備いたしますので、そういう点で、広く市民の方に御利用いただければというふうに考えております。 ◆3番(杉原弘規君)  小規模の集会所というのも非常に集まりやすくて利用しやすい、こういう部分がありますので、担当課のほうで、私の今の要望をぜひ踏まえておいていただきたいと、よろしくお願いしておきます。 それでは、この項については終わりたいと思いますが、次に、次の項目の新宮圏域病院の入院ベッド数削減問題についてという課題です。 これは、医療センターはどうなるんやろうというのが私の率直な思いです。そこから、この一般質問が出発をしています。新宮圏域の病院の入院ベッド数問題というのは、今、国や厚生労働省が、医療の縮小、再編をするために、病床を削減させるためと、そのための医療構想を県を通じて策定させて、そして推進しようとしている、この話を聞いて、その内容がまたひどいと、このように思ったわけです。その話を聞いてびっくりしているところですが、国は、2025年に、全国の病床全体で、202万床必要なところを159万床に抑制、削減するということであります。そのための手段として国保の都道府県化を行って、医療費の抑制を図ることが最大の狙いとする財界・大企業と安倍政権の重点課題として進められようとしているのが中身であります。そこに、病床を削減する狙いがあるのだと、このように言われているのであります。我が新宮医療圏だけをとってみると、平成27年度には1,064床があるその数を、584床にすると、こういうものであります。いわゆる新宮の医療圏の中には、新宮市、那智勝浦町、太地町、古座川町、北山村、串本町、この1市5町村だと思うんですが、これだけを減らすということが、国や厚労省のほうから進めようとする、地域医療構想をつくりなさいと言ってきているということだと思います。今私が申し述べたこの数字は間違いありませんか。 ◎医療センター医療業務課長(山下泰司君)  平成27年7月1日現在の病床機能報告、これによりますと、新宮医療圏の許可病床数につきましては、今議員おっしゃられましたとおり1,064床となっております。また、平成28年5月に策定されました和歌山県の地域医療構想、これによりますと、2025年、平成37年の必要病床数が示されておりますが、それによりますと、新宮医療圏における必要病床数につきましては、高度急性期、急性期、あと回復期、慢性期、この4機能合わせまして、議員おっしゃられますとおり、584床となっております。 ◆3番(杉原弘規君)  私は、今課長が述べられたように、これだけの数字の病床数が減らされるということは、この新宮圏域の中で、こんなにも減らされたら一体どうなるんかという思いが、強く思っています。この削減数を見て、私は、国は住民の命のことをみじんも考えていないと、こう言い切れるのではないかと強く思うところであります。これは、国は、人口統計上だけで、机上の空論で作成しておると、このような国のやり方に従う必要はないというふうに私は思っています。したがって、私は、これから進めてこようとする国の地域医療構想は、とんでもないことになってくるんではないかというふうに思うわけであります。 そこで、なぜこのようなことを私が申し上げるのかと。新宮市の医療センターは、近辺地域の重要な中核病院であります。それだけに、地域住民の命を守る、そのとりでの医療センターの入院ベッド数削減がされればどうなっていくのか、そこのところが重要な問題のところであります。医療センターのベッド数は、現在一般病床数は、地域包括ケア病床50床を含めて300床と、感染症4床を合わせて、全体で304床となっています。国の地域医療構想に当てはめた新宮医療圏においては、高度急性期機能に用いるベッド数は、これまでゼロであったのが44床ふえます。それから急性期に用いるベッド数は、559床あったのが174床になります。そうすると385床が減るわけであります。回復期に用いるベッド数は64床であります。それは212床にふえます。148床の増床であります。さらに、慢性期に用いるベッド数は397床から154床に、243床も減少します。さらには、分類のない病床と書かれているんですが、それは44床からゼロ床で、なくなってしまうと、このようになっています。トータルで見れば、先ほど課長の答弁にもありましたように1,064床から584床となって、新宮圏域全体では480床が減らされることになるわけであります。 そこで当局にお聞きしたいわけですが、新宮市の医療センターの病床数、国の地域医療構想に基づけば、どのように変化するのか、どう踏まえているのか、教えていただきたいと思います。 ◎医療センター医療業務課長(山下泰司君)  地域医療構想におきましては、新宮医療圏における2025年、平成37年ですが、それの必要病床数が示されただけでございまして、現在のところ、新宮医療圏の各病院の病床数をどうしていくかということは、まだはっきりしておりません。今後の圏域での協議によりまして、時間をかけて、徐々に必要病床数に向けて収れんしていくものと思っております。ただ、当院におきましては、既に平成28年度より、急性期機能の50床を、新宮圏域で不足しております回復期機能を有する地域包括ケア病棟に転換させているところでございます。今後も地域の医療需要にふさわしいバランスのとれた病床配置を考えてまいりたいと思っております。
    ◆3番(杉原弘規君)  今のところは、まだ医療センターでは減少するという具体的なことは出ていないと、こうなんですが、いずれ出てきますね。 ◎医療センター医療業務課長(山下泰司君)  そういった話し合いにつきましては、今言いました協議の場のほうで、新宮医療圏域の各病院代表等が集まりまして協議していくことになります。まだ、当院とか、ほかの病院もそうなんですけれども、まだどういうふうな病床再編をしていくかということは、はっきりは決まっておりません。 ◆3番(杉原弘規君)  ちょっと話が後戻りするんですが、先ほど高度急性期、急性期、回復期、慢性期と、こういう四つの分類に分けていろいろ調整しますよと、こうなっているんですが、分類なしの病床というのを医療センターが抱えているんやな。これはどういう意味ですか。 ◎医療センター医療業務課長(山下泰司君)  分類なしというのは、恐らく今使用されていないベッドで、一応許可は得ているベッドということになっていると思いますが、医療センターにつきましては、そういう病床はありません。 ◆3番(杉原弘規君)  そうすると、分類なしの病床が44床減る。ところが、高度急性期機能に用いるベッドが44床ふえる、この数字が、減る44床と高度急性期のやつと数字が合うんですが、これは何かと振りかえたのかな。 ◎医療センター医療業務課長(山下泰司君)  この数字は、たまたま同じ44床になっているだけでありまして、関係はございません。 ◆3番(杉原弘規君)  わかりました。 そこで、今のところは病床数は減っていない、まだ協議できていないと、こう言われているわけですが、もし、これから先入院ベッド数が減少すれば、当然経営状況に影響してくると、このように思うわけです。これは、ベッド数が減るということは入院患者が減るということですよ。そういうことから見れば、そのことが収益減につながることになると、このように思うわけであります。この点から見て、当局はどのような見通しを持っているのか、経営上大丈夫なのかと、この点が聞きたいわけです。もし減るというようなことになれば、どうなるんだろうというのが私は率直な不安の材料です。その点について、当局はどう踏まえているのか、考えているのか、聞かせていただきたいと思います。 ◎医療センター庶務課長(佐藤尚久君)  公立病院の病院事業に対します交付税措置につきましては、病床数、ベッド数というものが一つの要素になっております。したがいまして、ベッド数が減少しますと交付税が少なくなり、結果収益減にもなるという影響が出るというふうに考えられます。しかし、別の視点で考えますと、病院経営にとって大事なのは、ベッド数と同時に入院患者数でありまして、ベッドの稼働率を高水準で維持していかないと経営が厳しくなるというふうにも考えております。 ◆3番(杉原弘規君)  そやけれども、入院患者数が減っていけば経営上苦しくなると、こういうことなんですが、入院する場所が少なくなっていったら当然減っていくん違いますか。そこら辺は、どう踏まえていますか。今のところは、現状のまま維持していると、これはこれでいいんですよ。これから、地域医療構想を具体的に国のほうから進めなさいと、こう、県を通じてもう来ているか、これから来るか、こういう瀬戸際になっていると思うんですが、もしそういうことが、強く申し出てこられたときに、ベッド数の問題が当然取り沙汰されると。ベッド数が少なくなれば入院する場所が少なくなると、このように思うんです。確かに治療費の、今課長が言われましたように、入院患者数があってこそ経営が成り立っていくと、こう言われるわけですが、確かにそうだと思いますよ。これからの地域医療構想に基づくこれからの医療センターを見たときに、当然ベッド数を減らすということは迫られると思うんですよ。ここのところが私は一番心配するところ。いかがですか。 ◎医療センター庶務課長(佐藤尚久君)  先ほど医療業務課長答弁しました協議の場というところには、当院の院長、また田岡市長のほうもメンバーになっております。そういうところで、新宮市立医療センター、新宮市の立場というものを、しっかりと打ち出していくことになると思います。 ◆3番(杉原弘規君)  ぜひ、よろしく。私は医療センターを守りたい、こういう立場でありますから、よろしくお願いしておきます。 さらにお聞きしたいわけですが、新宮医療圏内において、圏域別の検討会が設置されているということが医療センターの改革プランの中に書かれています。圏域別検討会とはどういう中身のものですか。僕は、こういう中で、ベッド数を減らす検討会をするのかいなと思って心配しているんです。この中身がわかりませんので、どういう中身のものか、教えていただきたいと思います。 ◎医療センター医療業務課長(山下泰司君)  議員おっしゃられました圏域別検討会なんですが、これにつきましては、地域医療構想策定までの協議の場が地域別検討会という名称になっておりました。地域医療構想が策定されました平成28年度からは、それにかわりまして、地域医療構想調整会議、いわゆる協議の場というものが設置されております。この協議の場におきまして、医療機関相互の協議によりまして、自主的に病床再編を推進していくということになっております。今まで平成28年度に2回会議が開催されたところなんですが、まだ新宮医療圏の今の現状認識的な話が主となっておりまして、各病院の病床数をこれからどうしていくかといったことは、まだちょっと先の話になると思っております。 ◆3番(杉原弘規君)  当然、これから先の話やというんやけれども、現時点では先の話でしょう。しかし、国のほうは、かなり強力に全国の入院ベッド数を、先ほど言った数字、百何十万に減らすという、膨大なベッド数を減らすという基本方針のもとに、全国の病院がこれからそういう方向づけられていると、その中の医療センターですから、当然この問題が、具体的に詰めなければならん時期が来るというように思うわけです。そのことをまず押さえておいてくださいね。 私は、先ほども申しました、今も申し上げたように、今回の国・県が進めている地域医療構想は、どういう形で、どういう形態で出されてきているかと言えば、机の上で、まさに空論の中でこの問題が出されてきていると、このように見ているわけです。要するに、机上の空論によって作成していると見ています。医療センターは3県にまたがる住民の命を守り、健康を育む地域住民にとっての重要な拠点の中核病院、医療センターであります。新宮医療圏のどこの病院も、ベッド数削減には消極的だというふうに私は思っています。国の地域医療構想の方向で進めていけば、地域医療の体制そのものが崩壊していくことは目に見えているところであります。そこで、市長、市長の3期目に向けての選挙公約の中に、市民の命を救う医療センターを公約に掲げて当選したわけですが、私は、地域住民にとって重要な中核病院である医療センターを、住民の立場に立った医療センター独自のプランを立てて進めていただきたいと、このように強く思っているところであります。新宮市民病院から始まって今日の医療センターに至るまでの70年の歴史ある自治体病院を、崩壊させてはなりません。 市長にお伺いします。国の医療構想では、入院ベッド数の大幅削減となります。先ほどるる申し上げたとおりであります。国のやり方に従っていけば、地域の医療体制の崩壊につながると。これは間違いなく崩壊します。地域住民の命を守り、健康を育むために、ベッド数削減問題について、市長の考えを聞かせていただきたい。 ◎市長(田岡実千年君)  まず、医療センターにおきましては、引き続き、当地域の基幹病院、中核病院としまして、各医療機関との連携を図りながら、地域に必要とされる医療を提供する責務を果たしていきたいと思っております。 医療センターの改革プランにも将来像として示しておりますが、圏域で不足している高度急性期機能を整備するなどしまして、当地域の医療提供体制の中心的な役割を担う病院を目指してまいりたいと思っております。 ◆3番(杉原弘規君)  国や厚生労働省が方向として打ち出している、言えば大量の入院ベッド数削減を進めようとしているわけですが、これに埋没されないように、ぜひ頑張っていただきたいと、このことを申し述べて、この項の質問は終わります。 ○議長(屋敷満雄君)  いいですか。 ◆3番(杉原弘規君)  時間はそんなにかからない。 続けさせて。 ○議長(屋敷満雄君)  もうやりますか。 はい、どうぞ。 ◆3番(杉原弘規君)  それでは、3番目の項目であります。 神倉老人憩いの家、駐車場問題についてであります。私は、神倉老人憩いの家、ここの駐車場確保に向けてのこの提案をたびたび行わせていただきました。ことしの3月議会でも取り上げさせていただいたわけですが、医療センターに関係する担当課は、廃屋のまま放置することはやはり問題があるとのことだったと思います。健康長寿課の側は、老人憩いの家を利用する上では、駐車場の利便性、必要性を述べられたわけであります。地域住民の方たちは、廃屋解体は一向に進まないと、このままにしておくつもりかと疑問を投げかけられます。前回のときに、市長は、答弁の中で、関係課でいろいろ協議している旨を言われました。私が思っているのは、あの家屋は、今はもう何も入っていませんけれども、医療センターが、医師を確保するための方策として、その当時の地価で購入し、住宅を建設したと思います。医療センターとすれば、当然多額の費用を使っていると思っています。ですから、採算の合う形態で処理できないかということを言いたいわけであります。前回、私は、市長は一般会計の経理管理者と医療センターの事業会計の双方の責任者であることを述べさせていただきました。そのときの市長答弁は、関係課で協議していく旨を述べたわけでありますが、その後の進捗状況はいかがですか。 ◎医療センター庶務課長(佐藤尚久君)  神倉の旧医師住宅や憩いの家の駐車場につきましては、ことしの5月下旬に、健康長寿課と医療センターの庶務課で協議を行いました。また、今月の初旬には、財政課も加わって再度協議を行いまして、担当課同士のレベル、3課長間での課題の整理や共有は、ほぼできたというように思っております。 ◆3番(杉原弘規君)  健康長寿課のほうにも地元の方たちから要望があると思いますが、私は、神倉老人憩いの家のすぐ隣の廃屋を整理して、駐車場に改修するだけでも憩いの家を利用する皆さん方の利便性がよくなって、利用度が間違いなく高まる、このように思っています。私は、来年度予算に向けて、ぜひ検討をしていただきたいと、このように思うわけですが、いかがでしょうか。 ◎健康長寿課長(河邉弘ミ子君)  老人憩いの家の利用者数は、平成28年度1,971人で、憩いの家運営委員や利用者からも、駐車場があればより利用しやすいとの意見を伺っており、必要性は認識しております。健康長寿課といたしましては、施設の利用者が多く、利用者の利便性向上の御意見もいただく中、当該利用地が病院財産でありますので、庁内で組織する公共施設等マネジメント推進委員会におきまして、駐車場活用に向けて審議していただきながら、庁内においてもその方向性を決定していきたいと考えております。 ◆3番(杉原弘規君)  そうすると、関係3課でいろいろ協議をしているという報告をされました。前回に比べて、そのことだけでも前進したというふうに思います。これは、神倉老人憩いの家を利用する人たち、あるいはその近辺に住んでいる人たちの強い願いであります。ぜひ、三つの課の協議をさらに具体的に発展されるように強く期待をして、私の一般質問を終わりたいと思います。ありがとうございました。 ○議長(屋敷満雄君)  10分間程度休憩いたします。 △休憩 午後2時03分--------------------------------------- △再開 午後2時16分 ○議長(屋敷満雄君)  休憩前に引き続き会議を開きます。 一般質問を続けます。--------------------------------------- △大西強君 ○議長(屋敷満雄君)  17番、大西議員。 ◆17番(大西強君) (質問席) いつも足が早いんでトップバッターしていたんですが、今回は屋敷監督からトップバッターより長打力を買われて3番に起用されたんで、いつもみたいにヒット狙いやなしに、ホームラン狙いでいきますので、市長もいつもみたいにカーブばっかり放らんと直球で勝負してください。 一般質問を行います。 通告している、市長の政治姿勢ですけどね、勝てば官軍、負ければ賊軍ということわざですが、これはね市長、正義であろうと不正義であろうと勝てば正義になる、道理は後からついてくるという、たとえ正義の戦いであっても、負けると不正義にされるという意味なんで、市長は今回、市長選挙で三選されて勝ったわけですが、その勝利が市長の政策が正義であるかということではないということです。 私はこの例に挙げている人事評価制度に反対する、これが私の政治理念で、市長はこれを見直そうとしない、これで3年、12回目の質問ですけれども、それは単にこの人事評価制度を一つの政策ではなくて、私がこの人事評価に、制度に反対する理念は私の政治姿勢は孟子のいうところの仁義、孟子は政治の基本は仁義によるべきであると、仁義とはすなわち博愛と正義です。正義というのは市長に何度も言っているんですが、おのれの利益を後回しにして、道理にしたがって公共に尽くすことを正義というんです。道理に従うということなんです。ですから、私はこの人事評価制度に反対することと、大石誠之助を名誉市民に推挙することに賛成すること、みんな一緒なんです。全てこの仁義に裏打ちされているわけなんです。だから大石誠之助はその医術をもって貧富を問わず、差別せず、貧しい人にも仁術を施して助ける。そして、戦争に反対する。社会主義だといいますけれども、孟子は、政治は仁義によるべきであると言いながら、民のごときはすなわち恒産なければ、よりて恒心なしと、民は、市民は、生活に困窮してくると道徳心がなくなってくる。だから道徳心がなくなると悪いことをする、悪いことをした人を捕まえる前に民の生活を安定させなければならない。市民生活を安定させなければならない、それが政治の使命だと説いているんです。ですから、大石誠之助はそれを実践していたわけですね。ですから、孟子は戦争をいさめていた、王様にね。王様に戦争はいけない、武力で富国強兵を図ってはいけない。戦争反対です。だから、私はその孟子の思想が全部入っている今の日本国憲法を信奉しているわけです。だから私の政治姿勢は一貫しているんですね。それで市長に、今あなたがやっている人事評価制度は私の仁義に反する、道理に反するから見直してくださいと質問している。これ12回。ところが市長は私の質問に対して、ただの一度も答弁したことがない。答弁というのは、私の質問に答えてくれる。あなたはいつも私の質問と関係ないことを答弁する。それも市民からとったら聞こえのええことばっかり言うわけや。 9月議会もこうですよ。これね、熊野新聞と紀南新聞とある。私の質問に対して、熊野新聞はこう書いている、あなたの答弁や。今の人事評価制度について、今の制度は完璧じゃないと、これからもっと公平、公正な評価ができるように検討しますと、熊野新聞は書いておるんや。しかし、紀南新聞は違う。私は国の制度に基づいてこの人事評価を行っています。よく頑張る職員が報いられるような制度にするために導入しているんですと答弁したんや、私に。私はそんなこと聞いていないでしょう。私が質問していないことを答弁としてあなたが言うたから紀南新聞は書いている。だから9月議会でも市長、あんたは内閣総理大臣でも総務大臣でもないんですよ。私は国会議員でないんだから、国の制度のことを質問するわけがないでしょうと、あなたがやっている人事評価制度について質問しているんや。あなたが今やっている制度は、このシステムで公正な公平な評価ができるんですかと、一課長、部長の評価に基準がない、明確な基準がないから評価者の課長、部長の利害、感情、価値観の違い、それが入ったらこれはたちまち差別制度になるんだから、見直したらどうですかという話をしている。それを国の制度だとか、市長、いいですか、政策に対する反対、賛成の意見はこれは意見の違い。人事評価制度に反対だというのは私のポリシー、あんたは見直さない、この人事評価でいいんだと、これが市役所の職員の管理のためにはいいだと、それはあなたのポリシーでしょう。政策の違いを改めろと言いない。私に対する答弁が間違っているから、改めてくれと言っている。間違っているんで、間違いはね、市長、間違いというのは正さなあかんでしょう。違いますか。だから間違いを正さない人は二人おるんや、泣く子と地頭、分別のわからないだだをこねて泣きわめく子供、餓鬼、それと市長、地頭、権力者や、これには道理が通らない。しかし、権力者の中でも間違いに気がつけばこれを直ちに改める、そういう人を君子という。権力者がみんなそうではない。やっぱり立派な王様もあった。だから孔子も孟子もそういう立派な王様をたとえに引いてその王様をいさめるわけ。ね、市長。だからあなたのこの人事評価制度がいいのか悪いのか、その見解の相違と違うんですよ。あなたの答弁が私の質問に対して、あなたの答弁が間違っているから、私の質問に答えてくれと言っている。いいですか、それで怒りやるんやで。 これ、私に対する投書ですよ。いいですか、いつも言いやるように、人事評価のことで言いやんで、評価する人が正しいんかと、常にする評価する人が正しいんかということや。我々の評価者は市民でしょう、市長。市民が私の評価、大西の評価、あなたの言動の行動は市民として恥ずかしい。民間では当たり前の人事評価に反対する。市民のためにやめたらと、報酬の無駄遣いやと書いてあるわ。いいですか、この市民は私を市議会議員として恥ずかしいからやめてくれと言っている。成績でいうたらCかDや、やめよと言うさかいDやろう、市長。その理由の一つに民間では当たり前の人事評価に反対すると、それはあんたが答弁したんじゃないですか、ここで。人事評価は民間では当たり前だと、よく頑張る職員の給料を上げるのは当たり前と言った。そんな質問してないでしょう。民間の人事評価のこと質問していない。 ですから、あなたの答弁、発言はこの前言ったように巧言令色鮮し仁と言った。上辺だけを飾る、口先だけで物すごいきれいごとを言うんですよ。市民にとったら物すごい聞こえがええ。心地よいことを言うんでね。いいですか、あなたは、この間の市長選挙で当選したときの新聞記者に対するインタビューで、記者会見で、市役所の職員はみんなすばらしい、市役所の職員はみんな優秀な人ばかりだから一丸となって、住みやすいまちづくりに頑張っていきますと言っているんや。物すごい、市役所の職員はそれを聞いたらうれしいわな。全て優秀やと、違うでしょう。Aは30%しかない、Bは70%あるんやで、市長、口では物すごいきれい。市役所の職員がみんな優秀やったら、まあそれは大げさに言うんやろうけれどもね、Aが70%でBが30%やったらまあみんな言うたらええで、反対やろう。優秀な職員30%しかないのに。すごく上辺だけの言葉がきれい。それで市民はごまかされる。ほんで、私に聞いてもない答弁して、それでこの市民は私を議員として恥ずかしいからやめなさいと言われるんやで、それでこれや。だから政策というのは賛成、反対なんや、それは意見の違い、しかし正解か間違いかというのがある、ね、わかるように言うで。あんた、12回、1回も僕の質問にまともに答えないことがわかってないんや。あんたんとこカメラ屋さんしやったけど、市民があんたのところで5,000円のカメラを買うでしょう、そして1万円渡すんやよ、ほいだらおつりは5,000円じゃないですか、それを3,000円しか渡さなんだら、買うた人はこれ5,000円やろうと、2,000円足らんやないかと言いに来るわね、それは間違いでしょう。ああすみません、計算間違いましたというのはそれは間違い。それとこれ、高いやないかと、まけてくれと、そしたらあんたが、いやそれは一流メーカーの製品で、すばらしい性能なんで、それでも安いぐらいですと、これが見解の相違。間違いと見解の相違と違うんやで。僕はあなたのやっている人事評価制度は今のシステムではどうして公正、公平にできるんですかと聞いているんやで。だから公正でない、できない、弊害が多いということを、道理を言うてるのに、あなたは答弁するんやったら、いや、公平にやっていますと道理を言ってくださいよと、それをいつも市民が言うてるやとか、法律で決まっているとか、地方自治法で人事評価の実施は義務規定があるんですと、そんなこと聞いてない。聞いてないのにあんたは法律を持ち出すんや。それ答弁間違っているでしょうと、僕はそんな法律のこと聞いていない。 それで、きょうは重点的に聞くのは、この間の名誉市民条例に、この間可決したけれども7年前にも同じ質問したんやで、僕は。7年前にもしてね、そしてそのときは否決されたんよ。今回は可決されたんやで、市長。7年後。私はこの人事評価に反対してまだ3年や。3年、100回やると言っているけれども、そのときに、あなたにこう言うてるんです。否決された、議員からも提案できることが否決されたから、もう名誉市民の推挙提案は市長しかないと、だから市長が独断的に、独裁的にこの名誉市民の問題を処理するのか、あるいは議会へ提案して民主的手法で解決するのか、市長の政治姿勢がわかる。7年前に言っているんですよ。結局あなたは7年間提案せなんだじゃないですか。それで勝てば官軍の話やで。 それで、問題なのは、今回は議会が通ったけれども、その反対意見ですね、今度は、この議案は、今までは名誉市民の推挙、提案は市長しかできなんだ。市長の専権なんです。それはおかしいと、市民の中に名誉市民にしてくれという意見がある以上、議員も提案できるようにしなければならないという議案やったんや。それに対して市議会議員の中から、議会から推挙するまでもなく、全市民の信託を受けた市長が推挙してしかるべきだと、議員が言っているんですよこれ、こういうこと言っている。ですから、名誉市民にするべきかどうかは見解の相違である。しかし、議員がやで、議員がこの議案に対して議員も提案できるとするべきだという議案に対して議員が反対することは間違いでしょう。見解の相違と違うんですよ。いいですか、わかってないんです。日本は立憲国家なんです。1890年、大石誠之助が殺された20年前、1890年に第1回の衆議院の選挙が行われたんやろう。そのときに初当選した憲政の神様と言われる尾崎行雄は憲法における政治は道理を貫かなあかん。道理ですよ、市長。ですから、いいですか、さっき言ったお金の計算、おつりの話やで、日本は憲法が最高法規や、憲法に違反する法律はつくらない、法令は、わかったの。その法令に違反する条例はつくれないんや。それで、憲法は地方自治の二元代表制を規定しているんやで。全市民から信託を受けてあった、これは、この意見は賛成、反対の意見の相違と違う。間違い。地方自治法で、112条で議案の提案権は議員にある。ただし予算以外、予算案件はだめですよと。だから当然それは憲法が認めているんですよ、地方自治法が。地方自治の運営については地方自治の本旨に基づいて法令で定めるから、地方自治法が定めとんや。12分の1の賛同議員があったら議員はできると、そうでしょう。だから当然じゃないですか。なのに、7年前にそれを出したけれども、あなたは提案してこなんだじゃないか、7年間。ほんだら今回あなたは永久に提案してこんと思ったからまた出したんやね、議員も提案できるように出したんや。ほんだら今度は可決になったから、議員もできる。わかりますね。大石誠之助を名誉市民にするべきか否かは、これは見解の相違、しかし議案は議員からも提案できるというふうに改正するという議案、それに議員が反対するということはおかしいじゃないかですかと、みずから二元代表制を否定するんですかということやで、そういう議員がおるから質問しやるんですよ、あんたに。わかるの。だから間違いと、意見の相違とは違うと。 これで勝てば官軍ですよ、いいですか。だからこういう全市民が市長に信託しているという考え方は今言ったみたいに憲法を否定することで、憲法を否定できないじゃないですか、ちょっと総務課長、憲法何条やったかいね、憲法の擁護義務あるやろう、ちょっと読んで聞かしてやってくれ、市長に。 ◎総務課長(尾崎正幸君)  憲法尊重擁護の義務、これは第99条になってございます。 読ませていただきますと、天皇または摂政及び国務大臣、国会議員、裁判官、その他の公務員はこの憲法を尊重し擁護する義務を負うとなってございます。 ◆17番(大西強君)  わかったな、市長。民間に憲法の擁護義務はないんやで。 14条読んだってくれ。 ◎総務課長(尾崎正幸君)  憲法第14条、これは平等の原則、貴族制度の否認及び栄典の限界でございます。 内容につきましては、全て国民は法のもとに平等であって、人種、信条、性別、社会的身分または門地により政治的、経済的または社会的関係において差別されないとなってございます。 ◆17番(大西強君)  市長、市役所の職員も国民やで、何人もやで、差別されないんだよ。 31条読んだってくれ。 ◎総務課長(尾崎正幸君)  憲法第31条、生命及び自由の保障と科刑への制約でございます。 何人も法律の定める手続によらなければその生命もしくは自由を奪われ、またはその他の刑罰を科せられないとなってございます。 ◆17番(大西強君)  何人も法律の手続によらなければ、刑罰は科せられないんだよ。あなたが市役所の職員にランクをつけて、C、Dの職員の給料を減らすということは罰やこれ。わかるやろう。だから、市役所の職員をSからDの5段階に選別すること自体が差別や。 それでね、条例で罰則をつけられるね、条例で。和歌山市にポイ捨て条例があるんやだ、たばこをまちに捨てたら見つかったら罰金とられるんや。これ、憲法違反だろうと、のう、法律の手続によらないと罰則は与えられんと書いとるのに、条例で罰則を科せれるかというのはこれ憲法違反やということで、提訴されたんや。ええか、市長。ほんだら最高裁は、いや、条例も議会で議決することなんで、法律として扱うといって、条例を法律、法律の手続によらなければというのを条例も議会で議決するから、法律とみなすということや、な、市長。あなたは市役所の職員をSからDの5段階に評価してC、Dの職員の給料を減らすという罰を与えるんや。憲法でできるか。 それで、大阪府も大阪市も条例で制定しておるんや。あんた、独断でやっているじゃないですか、あんたの権限で、権力で。それでいながら、あらゆる差別のないまちをつくるんだと、教育長、ずっとこれ、人権啓発の活動しているじゃないですか。ですからね、市長、職員を差別しないんだと、今、課長が読んだようにあらゆる差別されない、法のもとに全て平等やで、それは市役所の職員もそう。そのためには市長、民間とあんた言われた。民間に憲法の擁護義務はないんですよ。公務員と書いてあるじゃないですか、我々公務員はこの憲法を擁護せなあかん義務があるんやで。そしたら、市役所の職員の成績をつけるときは、第23条第1項、公正にしなければならない。わかるね。地方公務員法は、市長は定期的に市役所の職員を人事評価しなければならないと書いてある。これは憲法違反ですね。市役所の職員にランクをつけることは憲法違反や。これを憲法に違反せんとこうと思ったら公正にせなあかん。絶対に公正にせなあかんで。民間は憲法を擁護する義務がないから少々不公平でも通るんや。名誉毀損とかそういう法令に反する程度じゃなければね。だから社長が入って来た我が子をばすぐ課長にしてもそれは誰も文句言わん。市役所はそういうことは通らないんでね、公務員は。絶対に公平やないとあかんのや。 ところが、私は絶対にと言いないんや。余りにもずさん、この評価方法は、システムは余りにもずさんやと言うてるんで。その結果どうなるかということを言うてるんや。弊害が出ているじゃないですかと、変えようとしない。市長、公平やというんやったら、あんたが公平やと言うんやったら、ある課長が部下の職員全部Aとつけたんや。ほいで上へ上げたら部長は全部Bに戻せと、Bに戻されたんや。市長、どの基準で、課長の評価が正しいんですか、部長の評価が正しいんですか、何の基準でですか。課長が全員Aとつけたのを部長が全部Bに戻せと戻されたんや。何の基準でそうしたんかな。あんた答えてよ、市長。 ◎市長(田岡実千年君)  そんな例え話には答えられません。 ◆17番(大西強君)  現にあるやんか、ね、市長。例え話はしてないで。名前出したら悪いから言ってないんで。あんたも皆そうでしょう、例え話、例え話やないで。余りにも私が全部事実を言うたら悪いから抑えているんや。それをそんたくというんや。な、市長。そんたくというのはええ言葉なんやで。我々が、日本人が持っているそんたくというのはええことなんよ。あの人は私にものを頼みたいやろうなと、頼みたいんだけど、そやけれどもお金貸してくれというのはつらいやろうなと、言いにくいさか、悩んでいるんやろうなと思うから、こっちからおまええらいんちゃうんかと、あれやったら助けたるさかい、言うてこいよというてこっちから言うて、それをそんたくというんや。相手の気持ちをおもんぱかるというのはええことなんや。今は悪い言葉に使われとるけれどもね、市長。あんたがそうやから、私はもう事実を、だからみんな怖がるんや。私が、そうやって言っているのは例え話じゃなくて事実だから言っている。だからあなたにそれはどういう基準でそうなるんですかと聞いたんやで、公平やと言うから。基準がないやん。あなたは選挙でも、あなたの実績としてこの人事評価を導入したということを、実績として上げている。実績というのは田岡市長じゃなければできなかった政策、市民の有益な政策を実績というんや。こういうくだらん弊害の多い、デメリットの多い、これで市民に何の、市民に対する貢献ができていますか。そうでしょう。基準がないから、幹部は部下の評価をつけるのを物すごい悩むんや。それも半年に1回しやるんやで。ほいで部下は一生懸命やりやるのにBや。不満持つのは当たり前じゃないですか。こんなことしたさかいうて何の市民にとってメリットがあるんですか。答えない。私の質問に答えない。そうでしょう。まずいことになると答えない。答えられんでしょうと言いやんやで。課長がAとつけた職員を部長はBにせえと、調整するんや。その基準はどこにあるんですか。どちらの評価が正しいんですか。部長のほうが正しいんか、偉いからの。課長より部長のほうが偉いさかい。その評価する人の評価能力、ここへ座ったみんなあんたら部下をバックで評価しやんやで。みんな違うでしょう。評価者の評価が正しいんかと、評価者の評価が正しくなければ、これは差別制度やと、差別。 ですから、私に対するこの投書、私を愚弄しているわけやね、この人は。あんた差別のないまちをつくりたいというけれども、この評価者、この市民、私に議員をやめよと、いいですか、あなたの言動、行動は市民として恥ずかしい、民間で当たり前の人事評価やあなたの保証人の問題、市長選挙で落選した後、御婦人方にケーキを配ったこと、皆さん迷惑していました。これは選挙違反ではないのか、聞いてみたら。広角の道路を崩壊し、市民に多大なる迷惑をかけた復旧費を市が負担するといった異常なことに、予算に賛成するといったばかげたことを行った。それがあなたのいう正義か。和ネットでは建設農林部長が知っているようなことが載っていると一度完成した後に狭いからといって計画を無視して切り取りを行ったのが原因だ。あなたも毎日通っているのに知らないはずがない。弱い者には強く、強い者には弱い、まさに名前のとおり強、反対した議員のへそのゴマでも飲んだら賢くなるかも。市民のためにやめたら、報酬の無駄遣いやで。いいですか。こんなばかげた議案出したのあんたでしょう。どういうことやねん。田岡市長が出したんや。このばかげたというんならやで。あんたが出したんでしょう。それでやめよと、あんたとこ来たか、市長やめと、来たか。どういうことや、これ、あんたが出したことで、大西にやめよというて来るんや。 だから人が人を評価するということがもう差別の始まり。その評価する人が本当に正しいことを知っているかどうかです。私、これ反対してんで。 いいですか、一番この人が自分のやっていることがわからない、市民。弱い者には強く、強い者には弱い、まさに名前のとおり強やて、私の名前を侮辱しておるんやこれ、ええの。あんたも商売しやったから、店しやる人はのれんと言うんや、人間は名を残すとか、名を汚すとか、名前をつけるときに命名というんや、命の名と書いて命名、名前は命なんや。それを愚弄する。いいですか。 私の名前は、私は戦争中に私の父親が鉱山で働いていたんで戦争に行ってない。それで東北の宮城県の鉱山で私は生まれたんや。そしたら、その村には2番目に男の子ができたら長生きせんという迷信があった。それで1月25日や僕、生まれ19年、昭和19年1月25日、東北ですよ。親父に言うたら雪が1じょうも積もってあるところへ一旦捨てるんですよ。捨てたのを拾ってきてもらって、それをもらってくるという、その村の風習や、それで産婆さんが、私が長生きするようにといって強とつけてくれたと、その名前を愚弄しているんや。愚弄するのはいい。この人がいうふうな私が悪いことしていたら、そうでしょう。あなたのいう正義かと、強い者には弱い、弱い者には強いって、冗談じゃないですよ。私はこのとき反対したんだけれども、この予算を通さないと談合してしまったら市役所の職員弱い立場でしょう。相手市民やもん。かわいそうに思って、弱いほうの味方についたんやで。市役所の職員の味方についたんや。決断したのはそうでしょう。絶対このままいっても市役所の職員は負ける。その間に長い時間がかかる。その間、市民が損害をこうむるじゃないですか。市民の利益を図るためにこれを賛成したんや。どうして弱い者に強いと言われるのか。私の一番嫌いなことを愚弄している。 市長選挙で落選した後、御婦人方にケーキを配ったと、皆さん迷惑をしていたと、あほなことをいうな、スイーツもらって迷惑する御婦人どこにあるんや。選挙終わった後で、選挙終わって、市長選挙だったら自動失職したあるからただの人ですよ。そうでしょう。保証人になったいうて、人の命を救うために保証人になったんで、そういうことをあげへつろうてこういう愚弄する、いいですか、人の評価のこと言いやんやで。人は人を評価するときに必ずえこひいき、感情が入るんだと、悪言いないんや、入るんや、勘違いしたらあかんで。人が人を評価するときは感情が入るんで当たり前なんや。だから今のシステムでは評価者の思惟が入る。そうすると今の民主憲法の趣旨に反する。 まだありますよ。これね、和ネットというインターネットの書き込み、教育長、あんたその差別のないまちつくるんやと言っているけれども、これ書き込みやで。ここや。大西強の悪行について、大西強の悪行についてタイトルどおり募りますと、どいらいやろう。9月議会の後やで。私は四十何年市議会議員になって新宮へ来て四十何年、人に迷惑をかけたことは一回もないと言ったんやで、その後。悪行について、これが世間やで。それがおかしい。それがインターネットの書き込み、大西強の悪行、1件も出てこん。ちょっと気に入らんのある。市長、あんたと反対や。私の見た目は好きではないが、議員としてはすごいですよ。私は支持します。見た目好きやない。冗談じゃない。昔から格好いいで通ったあんのに。人の評価はわからんでしょう。そうでしょう。パパの顔見やな一晩でも寝られんという人もおるんやで。みんな違うじゃないですか。あんたは笑顔満点、政治力ゼロ点や。いっこも出てこない。これがおかしいでしょう。このタイトルを載せた人は僕の悪行を知っているんでしょう。違いますか。教育長。そやから、これタイトル載せたんでしょう。ブログを立てたんでしょう。そうやのに1件もないんよ、これ、おかしいじゃないですか。悪意でしょう。人が人を評価するときに、本当に評価者が公正なのかということを、ね。 ○議長(屋敷満雄君)  10分間程度休憩します。 △休憩 午後3時09分--------------------------------------- △再開 午後3時21分 ○議長(屋敷満雄君)  休憩前に引き続き会議を開きます。 一般質問を続けます。 17番、大西議員。 ◆17番(大西強君) (質問席) 質問を続けます。 市長、私の質問があっちへ飛んだりこっちへ飛んだりしていると思ったらあかん。簡単なんだ。たった一つ、あなたがやっている人事評価制度のことや。私の仁義には合わない。私だけと違う。道理が合わんでしょう。だから私は道理を言っている、反対の。あんたは賛成の道理を言ったことがない。私が聞いていることと違うことばかり答弁する。それも市民に誤解させるというか、自分はいいように思われる答弁ばかりするわけやろう。 いいですか、私は今市役所の職員を年に2回半年ごとに評価して、SからDの5段階で評価して、それでS、Aの職員のボーナスを上げて、C、Dの職員のボーナスを減らすという人事評価を行っているが、この評価の基準が曖昧で、今のシステムでは評価者の感情とか価値観とか利害とかそういうものが絡むでしょう。そういうものが絡んだら公正な評価ができない。公正な評価ができないということは、憲法が認めていないんだ。公正な評価をせんということは差別やないか。 公正な評価ができないでしょう、今のシステムではどう考えてもと言いやる。人が評価するときその評価者が正しいんか、皆。全て正しいんかと言うんだったら、我々を評価するのは市民でしょう。だから、大西強はやめよ、恥ずかしいからやめよという市民は私をマイナスに評価しているわけでしょう。その市民の評価が正しいんか。そこへ議員から名誉市民の推挙条例で、全市民から市長は信託を受けているという意見が出る。それであんたにここへ、勝てば官軍、負ければ賊軍。全市民からの信託を受けているのか、あんたは。 憲法は民主主義。市民が主権者だということで、権力者を選ぶ反面、市民の代表者を選んであんたを監視監督するようにここへ送り込まれてきている。 総務課長、新宮市の議員の定数は何名なん。法定定数。 ◎総務課長(尾崎正幸君)  市町村議会議員の定数というのは、地方自治法第91条で条例で定めるということになっております。今問い合わせいただいたのは、従前の法令による上限定数だと思いますけれども、従前であれば2万以上5万未満の市町村につきましては26名となっております。 ◆17番(大西強君)  法定で新宮市の議員は26名出せるんや。そやけれど今17名や。だけど法律で減らすときは、ふやすことはできんで、減らす場合は条例で減らすことができると書いてある。法律に書いてある。書いてあるから減らせる。わかるな。 だからあんたに質問しているのは、地方公務員法第23条のどこに、新宮の市長は職員の能力を5段階で評価して、A、Bの評価を受けた職員の給料を上げて、C、Dの職員の給料を減らさなければならないってどこに書いてあるんですかと聞きやるんやで。書いてないやないの。 そうしたらあんた地方公務員法第23条で義務規定があるんですって。それを言うから、市民が大西はあほと違うかと。法律で決まってあるものを何でやめよって言うんや。だから間違った答弁を信じて、そして大西をろくでもないと評価するでしょう。評価する市民は、市長を信じてあるから、信じてしまってあるから、そう評価する人が間違っているじゃないですか。 だからそこで、市長が全市民から信託を受けているんだというような意見があるから、考えてみてくださいよと皆さん、それなら評価者の意見が正しいなら、田岡市長が市長に当選したんや。田岡市長は何で当選したかと考えるんやね、僕は。 あなたの勝因は対抗馬がよそ者やったからでしょう。違いますか。 それと、自民、公明の推薦を受けたんや。そしたら評価する市民は、田岡は生え抜きの新宮人、対抗馬はよそから来た人、よそ者やと。やっぱり地元の田岡に投票せなってなるわね。これは田岡市長の能力とか実績とは全然関係ないでしょう。えこひいきやろう。当たり前や。 私はえこひいきしたらあかんと言いない。当たり前やと言うんやで。よそから来て気心も知らん人ら誰も信用できんやないか。小さいときから顔を見やる気心の知れた市長に入れるのは当たり前やて言うんや。だけどそれは地元出身やというのをえこひいきや。そうでしょう。能力とか実績の何の関係もないところで評価するでしょうと言うてるんやで。 市長、それを勝ったら全市民から信託を受けたと勘違いしてもらったら困るで。選挙に上がったらそれが正義やと言うんやったら、前の東京都知事の猪瀬という知事も舛添という知事も、選挙で上がってきて知事になったんや。途中で失脚したやろう。 和歌山県にも木村いう知事がおったんや。私が議長のときにそのときは西口知事やった。新宮市へ熊野文化ホールと熊野学センターを建てるって西口知事と約束した。私は議長やから新宮市民の代表や。知事と約束して用地も用意した。 そうしたら次にこの木村いう知事になった。そうしたらこの知事は、県の財政えらいんや、私は県の財政改革するんで箱物政治はしないんだということで、新宮の熊野文化ホール、熊野学センターもやらんと蹴ってきた。その木村知事がそうして言うといて、自分が官製談合を指揮しとった。口ではそうやって言うて自分は官製談合を指揮しておる、それがばれて失脚した。 この山梨県の採用試験のお金もらって水増しした市長も選挙で上がってきているんでしょう。 全権を委任されたんと違うんやで。我々議員に市民の代表として意見を議会へ諮ってくださいということで、二元代表制にしたあるんで、自分が選挙に上がったから自分の政策が正しいんやと思ったらあかん。謙虚に一議員、一市民代表の意見を謙虚に聞けと言うてる。 あんた今回、自公の推薦ももろてそれが自分で当選の原因やったと、一つの要因やったとあんた言うてますけれど、市長、もう証人はここ、この議場で一人しかおらんから証人がおる間に言うとくけれど、市長、8年前にあんたを市長にするのに応援したんや。そのとき一番苦労したのが、あんたが民主党の推薦をもらうって言うた。これが一番つらかった。何を言うとるんなと。そのときは民主党政権や。相手は自民党の大物や。だから素人やさかいびびっていて、民主党の推薦をとるんやということで民主党が推薦すると言うてきた。あんた和歌山まで行ったやんか。これを阻止するのに私は民主党の内部にまで手を回してこれを妨害した。民主党の推薦らをもろて選挙に勝っても新宮市の市長は務まらん。わかるでしょう。 なぜかわかるやろう。民主党はバブルや。そうしたら事務所から電話がかかってきて、田岡の事務所から、大西さん、あんたこれ民主党の推薦をもらわんと田岡が落ちたら責任をとるんかと言ったんや。何を言うとるんないうて。民主党の推薦らをもらったら絶対に選挙には上がれん。俺が手を引くと言うた。おまえおかしいんと違うか。民主党の推薦もろて田岡が選挙に落ちたら、おまえ責任をとるんかとけんかになった。そして妨害して民主党の推薦をとらさなんだ。 そやけれどこっそり支持はもろているんや。それは公表せなんだ。だから市民は何も知らん。 その民主党は今あるんですか。その民主党が今あるんかと聞きやるんや。そうでしょう。ないじゃないですか。 それを自公が推薦してくれたのは、私の業績を認めてくれたからやとコメントしているんや。私は政治状況を考えて、そうでしょう、田岡上げたいばかりと違う。上げることやない。田岡を市長にして立派な政治をしてほしいから。行政をしてほしい。それには政治力。市長は素人や。力がないから当然力のある政治家を頼らなあかんやろう。だから選挙に上がるよりも選挙に上がってから新宮市民のためにどう働けるか、それには民主党の推薦をとったらあかんということやった。それで妨害して、大変な妨害をした。それで今自公の推薦をもろているけれど、結局それに助けられているじゃないですか。民主党らないじゃないですか今。 さっきも言うたように、だから大石誠之助の提案も7年前に、市長提案するべきやと、市民の意見を聞けと、自分だけで判断せんと市民の意見を聞かなあかんと、それが民主主義やでと言うたけれど彼は受けない。だから当選してから私の意見を何も聞かない。 第一そのときにあんた、100票か200票の差やで。あんたが民主党の推薦とっていたら絶対落選しとんのや。その証人は一人しかないから、おる間に言うとかな、また大西がほら吹きやるとか言われたら悪いから。 市長、ちょっとはその先輩議員の意見をちょっとぐらい尊重したらどうなの。 この2のところ、これは市長の政治姿勢なんやけどね、この人事評価制度の弊害とその改善方向についてのところへ孔子の教えを書いているけれど、教育長、よう聞いといてよ。私はこの人事評価制度に反対しているのは、教育のことをしているんや。教育長の教育制度。こんな曖昧な基準で職員をランクづけして、それでよう頑張ったやつの給料を上げてやるとかいうような、あめとむちを使って市役所の職員を指導するな。あなたの責任を言うてるんや。 「子日く、これを導くに政を以ってし、之を斎うるに刑を以ってすれば、民免れて恥ずる無し。これを導くに徳を以ってし、之を斎うるに禮を以ってすれば、恥ずる有りて且つ格る」、これは孔子の言葉だ。いいですか。職員を指導するときにランクづけして規則を設けて、それで成績のええ者に給料を上げたる、成績の悪い者の給料を減らすとか、そういう刑罰で外的な圧力を加えて指導してはならない。職員の指導するのには道理、道徳と礼、社会規範を認識させる。市役所の職員の使命感を喚起する、これに力を入れるべきだと書いてあるわけ。内発的動機づけを重視していくんや。それがこの言葉のここで言う徳と礼を覚えておいてよ。ええな、市長。職員を指導する、市役所の職員の組織力をアップするのには、お金でそういう利益で指導してはならないということ。いいですか。 そこで市長、これは孔子なんです。孔子の孫の弟子、孟子は、一緒なんです。さっき言うたように、政治の根本は仁義や。思いやり、博愛と正義。道理に従って市民のために尽くす。これが道理におうてあるかどうかということを今言いやる。 その道理というのは、市役所の職員をランク分けして、それで給料を上げたり下げたりすることが、市長はええと思ってやっているけれど、これは孔子の教えに反するんやけれど、現実そこをするんだったら、完全に公正な評価システムをつくらなんだら差別でしょうと言うんやで。 そこで、孟子は性善説を唱えた。性善説とか性悪説ってあるでしょう。荀子は性悪説を言っている。荀子はその後に出てきた。荀子は同じ門弟なんだけれど孟子の性善説を批判して性悪説を唱えたんやけれど、市長、一緒なんです。孟子が、人間は人は皆善の心で生まれてきた。生まれてきたとき皆善の心を持っているんだ。悪くなっていくのは、悪人が出るのは環境、教育が悪いからやと。だから環境を整えて正しい教育、徳と礼をもって正しく教育したら、皆人民は善になるんだと。 ところが荀子は違うんです。荀子は、違うんだと、人間は生まれてきたら皆悪なんや。それがよくなるのは、生まれてきてから指導するからや。それやったらほっておけ。何もせんとほっといてみよ。皆悪くなる。そのためには徳と礼をもって市民を啓蒙する教育せなあかん。社会規範を守らせるようにするべきやという。だから一緒なんや。 片一方は、いい心で生まれてくるんやけれど環境が悪いから悪くなるんで、だから環境を整えて教育せえ。片一方は、生まれてくるとき悪いんや。だからほっといたらますます悪くなるんやから、だから環境を整えてということが、人事評価のことやで。 さっき市長、ちょっと言い忘れたんやけれど、市民が誤解したら悪いんやけれどこれは放送されているから。ちょっとつけ足しておきます。 あなたの当選の原因は、対抗馬がよそ者やったからと。市民はえこひいきして田岡に入れた。そうしたらまた市民から誤解されるから、当たり前やということやで。悪い意味やない。当たり前でしょう。だから市役所の課長が、好きな職員にいい点をつけるのは当たり前やということや。気に入らん職員にええ点をつけるばかがおるわけがない。当たり前や。 それであかんでしょう、公共は。やるからには公平にやらな。誰が見ても納得できるシステムをつくらなんだらということやで、市長。いいですか。 あなたの選挙と一緒に衆議院の選挙が行われた。今自民党の幹事長の二階先生と、参考やで、共産党の楠本さんが立候補したんや。見てこれ。御坊市、二階先生の出身は御坊市や。出身の御坊市で二階先生6,700しかとっていない。共産党の楠本さんが5,000とった。わかるでしょう、何でか。両方とも御坊市出身なんや。二階先生は新宮で1万2,000を超えている。楠本さんが3,600。御坊市で楠本さんがようけとって二階先生が票が少ないというのは、両方とも地元やから票が割れるんです。これが楠本さんが地元じゃなかったらこんなにとれていない。 だから、対抗馬が他府県の出身やということがあなたの勝因でしょう。地元びいき。えこひいき。 私も剣道をやっていたんだから。私の子供まで皆剣道、孫も皆剣道。子供の試合やで。子供の試合にやるでしょう。審判が3人つくんや。二人が上げたらそれは一本になるんやけれど、そのときその試合している選手の所属クラブの先生は審判に出ない。これで試合になると審判も確保するのに大変なんです。どういうことですか。子供やで。子供の審判やのにその試合しているクラブの先生は審判に出られない。何でか。えこひいきするからや。 すると思いますか。人を評価するということはそういうことなんです、市長。子供の試合にそのクラブの先生が出ても公平にしますよ。せんのやで、なぜか、えこひいきする。ある。えこひいきなんてものは世の中にないんやったら、そんな必要ないじゃないですか。少しの先生で試合は続けられるんですけれど、たくさん要るというのは自分の所属の試合のときはよその先生にしてもらわないかんから。わかる、何を言いやるか。 評価するということはそれぐらい慎重じゃなけりゃあかんのやで。あんたところ違うやんか。職員にランクづけして給料を上げたり下げたりするのに一人の課長がするんや。それを部長が内輪で調整する。そのシステムで公平にできるんかということを言いやるんやで。 そこで戻るけれど、孟子の教えで、孟子は、人の心は善で生まれてきているから、悪くなるのは環境を整えない、教育が悪いから悪くなるんやと。だから立派な教育をせないかん。その教育は礼と徳をもってやらなあかん。銭など使ったらあかん。王様に、戦争して、あんたは戦争好きや、そやさかい国が滅びるんや。戦争して手柄を立てた部下に褒美をどんどんとらせる。手柄を立てた部下がどんどん大きくなって、しまいにはあんたの命をとりにくるでと。お金で使ったらあかんということを孟子は言うてる。 だから荀子も、荀子は逆に、人は生まれてきたら皆お金には弱い。利益をむさぼる。人をねたむその心は皆持ってある。だから教育せんとそのままほっといたら利益を分捕り合戦して、しかし礼と徳をもって教育したら譲り合いの心が芽生えてくる。だから教育が大事やと。そのときに利益を目先へ出して教育するのは、一番悪いということを両方主張しているんです。 ですから、孟子は、「孟子曰く、人皆人に忍びざるの心ありというところの者は、今人たちまち孺子の井に入らんとするを見れば、皆ジュッテキ惻隠の心あり」 子供が川で溺れてそこを通りかかった人は、とっさにその子を救いにいくでしょう。池にはまって溺れている子。そのときにこの子を救って人命救助で表彰してもらおうなんて思って考えて救いにいく人はない。人は皆人が困っているのを悲しむ心を持ったある。だから、人は生まれながらにして人の性は善なんや。人は惻隠、羞悪、辞譲、是非、この四パターンがあるんで、これを教育していけば世の中は平和な国ができるということを言うてる。全くそのままでしょう。 そこで、性悪説を唱えた荀子は、「人の性は悪なり。其の善なるものは偽なり。今人の性、生まれながらにして利を好む有り。是に順う故に争奪生じて辞譲亡ぶ。生まれながらにして疾悪する有り。是に順う故に残賊生じて忠臣亡ぶ。然らば則ち人の性に順い人の情に順わば、必ず争奪に出で、犯文乱理に合して暴に帰す。故に必ず将に師法にこれ化し、礼義にこれよることで有りて然る後に辞譲に出で文理に合して治に帰せんとする」と書いてある。一緒なんです。 人は生まれながらにして利益をむさぼる気性を持っとる。だからそのまま教育しないでおると、皆その人間のさがに従ってやったら、皆利益の争奪戦が始まる。だから人にねたみを持つ心がもともとある。その本性に従うから、人に危害を加えたり人の悪口を言うたり、そういうことになって結局真心がなくなっていくんだ。だからこれをよくしようと思ったら、司法。幹部のあなた方が、先生が正しい指導をして、礼儀、市役所の職員の使命感を喚起する、これに尽くしたら職員は辞譲に出で文理に合し治に帰せんとする。辞譲っていったら譲り合いの心やで。あんた方は成績つけて、成績のええ者が給料が上がるというようなことをするから、だからねたみも出るし、おれ頑張っているのに何でBやと、ねたみも出る。 だからこの前読んだように、森崎全労働の委員長が書いているでしょう。今の制度は人の手柄を自分のものにしたり、自分の失敗を人に押しつけたり、そういう風潮が起こってきている。そうではなしに仕事は皆で力をあわせてチームワークで仕事をさせるべきだ。だからこういう馬の鼻先にニンジンをぶら下げて走らせるような指導はしてはいけないというのは、森崎委員長も言ってるし孔子も言うてるし孟子も言うてるし荀子も言うてる。大西も言うてるんや。 市長、道理を言いやるんやで。だからこういう悪い制度は検討して見直してくれたらどうですかということで、というのが私の質問の趣旨。 だからいろいろの話をしやるんじゃなくて今言うたように、人が人を評価することは僕は大嫌い。自分の人生を反省してやるんなら完璧に公正なシステムにせないかんし、しかし現状、さっきも市長に言うたように、課長がつけた成績を部長がひっくり返すのに何の基準もない。そうしたら部長の査定が正しいのか、課長の査定が正しいのかわからないじゃないですか。 そういう曖昧な評価基準で人を差別することは許されない。あなた方は憲法を守らなあかんし、民間じゃないんです。あなた方が民間の手本にならなあかんのや。だから民間で当たり前やということであれば、市役所の職員も産休で3年も休ませるようなことは民間はしていない。反対でしょう。民間も市役所のように女性社員が妊娠すれば、3年とは言わんでも2年ぐらいの産休を認めるようにそういう社会にしたらいいんで、あなた方が常に模範なんやから。 だから、人事評価をするんなら完全に公平なシステムでやらなあかんでと。だから答弁すると、私の質問に答えよ。あなたがやっている制度が今のシステムでは公平にできるはずがない。公正にできないとこれは差別制度でしょうということを言いやる。そやから評価者の価値観というのはもう生まれてきたときからの経験上、皆違うんで、それで私が見ていても、この評価制度を設置したからといって市役所の職員のスキルもポテンシャルも上がったとは思えん。逆に衰退したと思っているんで。 その点について市長、反問は要らん。聞きおいてくれたらいいんで。答弁あるんやったらどうぞ。 ◎市長(田岡実千年君)  ちょっと誤解されたら悪いんで、大西議員はこの人事評価制度が憲法違反と言われておりますけれど、私は全く違反ではないと思ってございます。と言いますのも、この人事評価制度では勤勉手当の減額は、被評価者が設定した目標に対する達成等により行われているものでありまして、罰として行うものでもありませんし差別でもありません。 よって、法に反するものとは認識しておらず、これからもよりよい制度にしっかりとして続けてまいりたいと思っております。 ◆17番(大西強君)  憲法に違反してあるかどうか裁判してみなわからんやないか。趣旨って言っている。なぜ憲法がそういうことを決めているか。法律で法律の手続によってやないと、あらゆる人、市役所の職員も含めて国民全てに刑罰は科せないんだよ。だけど法律の手続に基づいてないでしょう。市役所の職員をSからDまでに評価して、それで大阪府も大阪市も条例で今評価制度は決めてある。条例ということは議会の議決を得た。であるから職員に格差をつけることについては、法律の手続によって、その法律は条例も入るというのが裁判所の見解。 あなたは自分でやっている独断。そうでしょう。だから大石誠之助の提案が間違っているというのはそこを言うている。あなたの専属にしておるから。あなたは7年間提案しなかったじゃないですか。しかし、こちらでは名誉市民にしてくれって市民がおるんです。その市民の意見を議会に諮るのが我々提案権を認められているんです。それをなかったことがおかしいんです。それは憲法の二元代表制の規定の立法趣旨に反しているということを言いやるんやで。 市長、事務的な話しいないんや。あなたの道義に訴えている。完全に法律違反やと誰も言うてない。立法趣旨はこういう法律はこういう趣旨でつくられているんだから、それはあらゆる国民の差別をなくすためにつくられたあるんで。ですから、国民は全て争議権が認められてあるのにあなた方は認められてないじゃないですか。違うでしょう。 そやけれども、これが合憲やというのは最高裁判所が判決でおろしている。それが争議権を全て平等やと言いながら、公務員は許されていないのが憲法違反やと裁判になっているんですよ。なっているんだけれど、最高裁判所は違憲じゃないと、それは皆で法律で決めたことやと。国会で決めたことで了解しているし、それにかわる措置、人勧とかそういうことをしているから不公平じゃないんでと裁判所は認めているんやで。 立法趣旨のことを言っている。要するに道義。道義的なことを言うてるんやで。あなたがそうであればあなたを見込んだのは、もっと思いやりのあるそういう不公平な人じゃないと見込んだんだけれど、そういう弊害が出てきても、これを口先だけのきれいごとで見直そうとしないということで批判しているんで。 わかりました。また今度やります。 ○議長(屋敷満雄君)  議事運営の都合により、あらかじめ本日の会議時間を延長いたします。 一般質問を続行します。--------------------------------------- △東原伸也君 ○議長(屋敷満雄君)  13番、東原議員。 ◆13番(東原伸也君) (質問席) それでは、通告に従い一般質問いたします。 4番バッターなんで、ちょっと遅くなるかもしれませんがよろしくお願いいたします。 台風21号が10月21、22日の両日にわたり大雨を降らし大変な浸水被害を受けました。 被災された皆さんには心よりお見舞い申し上げます。 また、ボランティアの方には平日の忙しい中、時間を割いて活動いただき本当に感謝を申し上げるところでございます。 職員の皆さんにおいては、休日を返上し、支援また調査・相談等に追われ本当にお疲れさまでした。 新宮市において観測史上最大の降雨を記録した雨は、市内各所に甚大な被害をもたらしました。住家については半壊4戸、床上浸水617戸、一部損壊95戸、床下浸水が506戸、合計1,222戸、これが11月29日現在の話ですけれども、店舗についても197戸の被害がありました。 今回の被害の原因は何だと考えますでしょうか、市長、よろしくお願いします。 ◎市長(田岡実千年君)  今回の被害の一番の原因は、観測史上第一位の降雨を記録した大雨だというふうに考えてございます。 ◆13番(東原伸也君)  消防長にもお答えいただけたらと思います。 ◎消防長(海野裕二君)  先ほど議員が言われましたように、観測史上最大の降雨を記録しております。特に浸水被害のありました22日の17時から22時の5時間で308ミリという雨量になりました。この雨量が原因ではないかと思われます。 ◆13番(東原伸也君)  まず、ちょっと被災者支援についてお伺いしたいんです。 この被災された皆さんの支援ということで、罹災証明の発行とそれから税等の減免措置についてはどのような形になっていますでしょうか。 ◎税務課長(赤松勇人君)  罹災証明交付状況につきまして説明させていただきます。 12月7日木曜日18時現在でございますが、半壊4件、住家の床上浸水615件、住家床下浸水及び一部損壊72件、2カ所送付、これは例えば家主さんとそこへ住まわれている方ということになりますが、2カ所送付が12件、非住家浸水等40件、合計743件に交付しております。 また、市税の減免につきましてですが、国民健康保険税、後期高齢者保険料及び介護保険料の減免につきましては、市民窓口課、健康長寿課及び税務課で連携調整を行い、床上浸水被害以上の対象者に対しまして、11月28日の火曜日に減免申請書を送付し現在手続を行っているところでございます。 市民税、固定資産税につきましては、平成23年台風12号における被害と今回の台風21号による被害状況、また国からの財政的支援の想定、これにつきましては、平成23年台風12号の想像を絶する大被害にもかかわらず、国からは市税減税分の半分程度の支援にとどまった点、所得の少ない方や年金のみで生活をされている方につきましては、もともと税額が少ないため減免額が少額となった点、固定資産税における建築後年数が経過している家屋につきましては、もともと税額が低いため減免額が少額となった点などがあったと聞いております。 今回の台風21号による災害における市税減免につきましては、災害対策本部員会議におきましても何度か議題となっておりまして、さまざまな角度から検討議論の上、床上浸水以上の被災者世帯への市独自の見舞金の増額を行い、所得の多い少ないに関係なく平等に均等に恩恵が受けられるようにと市としての方針を決定して、現在進んでおるところでございます。 ◆13番(東原伸也君)  ありがとうございます。よくわかりました。 ということは、見舞金の3万円の増額というのをそこに充てたというような解釈でよろしいんですね。 市長、そういうことですよね。 ◎福祉課長(有本文彦君)  今回の分につきましては、通常の見舞金より増額させていただきました。と言いますのは、災害救助法が適用になるほどの大きな災害であったということと、それから義援金等の支援も余り期待できないというようなことも考えられましたので、一応金額については増額というような形で対応させていただきました。 ◆13番(東原伸也君)  わかりました。金額で3万円ずつ上げたということですね。 以前は条例化しましたが、こういう形で今回はおろしたというような感じで受け取っておきます。 義援金の使い道ですが、もうどうですか、大分決まりましたか。 ◎財政課長(小林広樹君)  義援金についてですけれども、11月10日から受け付けさせていただいていまして、現在義援金、そして見舞金、寄附金等で総額約800万円ほどございます。 その配分方法につきましては、配分委員会のほうで決めるということになってございまして、昨日配分委員会を設置しまして、昨日同日ですけれども第一回目の第一次配分につきまして協議を行ってございます。その中で、概要を申しますと、配分対象者につきましては、半壊、床上浸水の方ということで、金額につきましては現在616件ということで、1万円ということで年内に振り込む予定で今事務を進めているところでございます。 ただ、今の内容につきましてはまだ報道への資料を提供させていただいていませんけれども、決裁がおり次第提供する予定としてございます。 ◆13番(東原伸也君)  わかりました。できるだけ手厚い被災者への支援をよろしくお願いいたします。 水害対策協議会の設置が決まっているというふうに先日の説明会でもお聞きしました。準備会を今年度中に、また第一回目の会議を年明け早々に行うとのことでしたが、順調に進んでいますでしょうか。また、メンバーはお決まりになっていますでしょうか。 ◎都市建設課長(宇井俊治君)  現時点におきましては、ことしじゅうに準備会、来年に協議会を開催する予定となっておりまして、現在は準備会の調整を行っているところであります。 ということで、メンバーのほうはまだ確定はされておりません。 ◆13番(東原伸也君)  これも私からお願いですけれども、現場を知り現場の意見を反映いただくために、ぜひ消防長にもこのメンバーに加わってほしいと思います。机上の論議にならないよう取り組んでいただければと思いますが、市長、いかがですか。 ◎市長(田岡実千年君)  この協議会、座長が近畿地方整備局が務めていただいてくれておりますので、相談したいと思います。 ◆13番(東原伸也君)  よろしくお願いします。 それでは、協議会で新宮市として市民の要望を取り上げていただくために質問をいたします。あくまで今回の質問は、水害をゼロにするということが目標ですので、ぜひよろしくお願いいたします。 確認のためポンプの作動状況、22日以降の状況について、16時、17時台ぐらいから大きく動いた時間帯だと思いますので、市田川の排水機場、浮島川の県のポンプ及び市田川沿いのポンプの作動状況についてお伺いしたいと思います。 まず、市田川の排水機場の水位が、17時35分逆流のために水門の閉鎖を開始しております。17時45分に3号ポンプを運転するということになりましたが、停止した。17時45分には水門閉鎖完了。17時50分に水中ポンプ運転開始。17時には内水、これは市田川です。外水の熊野川ともに2メートル50センチであったと思います。これはグラフより見てとれるところですけれども。 3号ポンプの停止の原因としては、自動運転のため開門状態でポンプを作動することにより、センサーが感知しなかったということだと理解しております。 これで間違いありませんか。 ◎都市建設課長(宇井俊治君)  はい、そのとおりでございます。 ◆13番(東原伸也君)  もし17時時点で水門を閉鎖すると、3号ポンプは15分後には自動運転しポンプアップは行われていたということになります。当時のアメダスや雨量予想からもこれは高い確率で予想されたことだと思いますけれども、その辺については見解がありますか。 ◎建設農林部長(田坂豊君)  気象状況と並行しながら災害対策本部によって注視していたところでございます。 ◆13番(東原伸也君)  そのとおりなんですけれども、雨がこれから降るというのはあの時点ではもう周知の事実であったような感じなんですよね。前日も雨が降ってポンプアップしているんです。そのとき私は消防団で出ていたんですけれども、そのときに言っていたのは、あしたあるからきょうはもう5時過ぎぐらいでちょうど引いたんで、はよ帰って寝ておいてくれよと言って解散させたんです、前日は。その上で今回のこの災害になったということで、本当にもう予想は十分できる範囲だったと思われます。 市田川の排水機場の操作要綱にある水門の操作にかかわる部分について、僕は見直しをするべきだと思います。例として、この間国の説明会のときにいただきました要綱の中からですけれども、第2章第5条の標高2.5メートル以上であるときという部分、第5条があとほとんどなんですけれども、こういうものをやっぱり変えていくことで浸水軽減というのが、後で申し上げますけれどもできていくんじゃないかなと思います。 排水機場については、まず一旦ここで終わっておきます。 次に、浮島川について質問をいたします。 浮島川は、17時13分にゲートを全閉しポンプの運転を皮切りに1号、2号ポンプの運転がなされております。19時28分、2号ポンプが故障と確認され1号機のみの運転となりました。そのころ水位は浮島川が334センチ、3メートル34センチです。市田川が4メートル46センチ。 今回の浮島川の最高位は4メートル64センチ、市田川が4メートル80センチとなっております。排水可能な市田川の水位、外水です。操作要綱ではどうなっているんでしょうか。何センチまでとなっているんでしょうか。 ◎都市建設課長(宇井俊治君)  ポンプ運転停止外水位で4メートル89センチでございます。 ◆13番(東原伸也君)  ということは、まだ9センチ残っていた。9センチというのがいいのか悪いのかは別にしても、まだ少しは余裕があったというように捉えられるんですけれども、もし排水できる枠があるのならば、やはり2トン、3トン級のポンプを設置し使い勝手のよいものにしていくのがいいんじゃないかと思いますが、その辺はまた提言というか、またお願いするべきなんですけれども、考えていないでしょうか、聞いていないですか。これは県ですね。 ◎都市建設課長(宇井俊治君)  そういったことも含めまして、これは浮島川のポンプの増設におきましては、今度立ち上げます協議会のほうで提案していきたいと思っております。 ◆13番(東原伸也君)  そして、何より最大な難点は浮島川の線形にあると思います。かぎ型のクランクを解消しなければ今回も浸水した箇所の軽減にはつながりません。 これについて当局の考え方はいかがでしょうか。 ◎都市建設課長(宇井俊治君)  浮島川のクランク箇所におきましては、スムーズな水の流れに支障を来すものと考えております。 このことにつきましても協議会の中でスムーズな流れの確保に向けて働きかけていきたいと思っております。 ◆13番(東原伸也君)  今方法としてどのようなものがあるというような検討というのはされていますか。 ◎都市建設課長(宇井俊治君)  今のところいろんなといいますか、一つの案として聞いておりますのが、浮島のほうから出てきました一つ目の上流のクランクのところですが、そこのところで隅切りとかという案もいただいております。そういったことも含めまして、協議会のほうでも提案したいと思います。 ◆13番(東原伸也君)  直角に曲がる箇所2カ所ありますよね。1カ所隅切りして2カ所目も隅切りということになっても余り改善されんように思うんで、ちょっと抜本的に見直していただきたいと思います。 また協議会で諮ってみてください。 次に、浸水と市田川の関係について伺います。 市田川沿いに設置されたポンプは現在9機、今回は全て稼働ということで秒速に換算すると2.59トンということでありましたが、先ほど野田のポンプが8時半ごろからとまったと聞きました。こういうことははよ言うてもらわなんだら困りますね。災害のことですので、隠していたと思われると逆に変に思われます。 いつわかったんですか、これ。とまっていたということ。 ◎消防本部次長兼予防課長(川嶋基正君)  この停止を確認しましたのは10月23日0時51分でございます。 ◆13番(東原伸也君)  我々出動していた人間にも、一旦とまったけれども稼働しているような話やったと思うんです、当時。だからこんな8時半らにとまったというような話というのもきょう初めて聞いたんでびっくりしています。 ですので、今回質問の内容がちょっと変わってくるんで、そういうことがないように今後よろしくお願いします。質問のためじゃありませんよ、市民のためにです。 2.59トンというものが0.9トン引かれるんで1.69トンという形になるわけですね。1時間でどれぐらいになるのかな。9,324トンは2.59トンですので、全体とすると6時から朝の4時まで運転したと考えると6万8,940トンになろうかと思います。プラス浮島川のポンプが午後5時13分から11時48分まで7万6,000トン排出しております。排水機場の排水、これは熊野川への排水ということです。午後5時50分の水中ポンプ運転開始から午前5時40分の間に約60万トン弱排水されたことになると思います。これはポンプを使ってです。 総じていうと、市田川の排水機場では60万トン放出しているが、市田川流域、市田川へ流れる区域、これは5.36キロ平米あると考えられますが、午後6時から12時まで356ミリの雨量があり、190万トンの水が市田川へ流れ込んでいるということになろうかと思います。この190万トンから先ほど排出した60万トンを引いて130万トン、これが水門をあけたときの自然流下の分。そして浸水した水の量、そして地面へ浸透していった水の量ということになると思います。 これまでこのような雨と浸水の関係をデータなどで検証したことはありませんか。 ◎都市建設課長(宇井俊治君)  記録としましては、浸水時の降雨量と浸水地域については整理をしております。 ◆13番(東原伸也君)  データ化して検証したということになるんですか、それは。 ◎都市建設課長(宇井俊治君)  きちんとした検証というところまではまだいっておりませんが、今後立ち上げる中で、こういったところも検証のうちの一つということで、この間も国交省、県のほうからの説明もありましたが、全体的な検証ということで熊野川本川の掘削状況も含め、当時の豪雨、雨量も鑑みながらそういった全体的な検証を行うということでございます。 ◆13番(東原伸也君)  浸水に悩まされる地域の皆さんは限定されつつあります。ただ想定外のことが起こりますといつもこのような結果になり、6年前もそうでした。雨が降ると恐怖心で眠れないなど浸水地域の方々はいつも不安になります。自分の家はつかるところにあるんだと理解しながらも、現実にそのようになればいつも負担も大きくなり腹立たしくなる。新宮市としても、あそこはつかるところやからと諦めることなく、水害ゼロに向かっていくべきではないでしょうか。 市長、いかがお考えですか。水害をなくしましょう。 ◎市長(田岡実千年君)  おっしゃるとおり水害ゼロを目指すべきだと思います。近々市田川の対策部会が設置されるわけでありますが、以前話があって今まだ実現になっていないバイパス設置やポンプの増強等もいろいろ課題に上ってくると思いますので、水害ゼロを目指してしっかり頑張りたいと思います。 ◆13番(東原伸也君)  よろしくお願いします。 ○議長(屋敷満雄君)  10分間程度休憩します。 △休憩 午後4時30分--------------------------------------- △再開 午後4時41分 ○議長(屋敷満雄君)  休憩前に引き続き会議を開きます。 一般質問を続けます。 13番、東原議員。 ◆13番(東原伸也君) (質問席) それでは、引き続き一般質問を続けます。 後ろの議員が早く終われということなんで、なるべく早く終わりますので。 そこで、今回の内地の雨量のトン数ですが、先ほど申し上げましたとおり130トンの水が河川以外の部分であるということであります。その中で自然流下した分もありますけれども、半分に見積もっても65トン、70トンという水が内地に残っているという状況になろうかと思います。 単純に考えますと、浸水分の水を市田川に流せばいいわけで、このトン数が明らかになれば、それに見合ったポンプを増設すれば浸水は起こらないということになります。 ポンプ車の活用も有効だと思います。市田川沿いのポンプよりも今回国土交通省が使用したポンプ車のほうが、容量が大きく移動ができます。毎秒0.5トンでしたね。ただ浸水地域に高台がなければ、車ごとつかってしまいますので使用はできません。 ポンプの増設とこのポンプ車の利用について、市長はどのようにお考えですか。 ◎市長(田岡実千年君)  議員おっしゃられるように、浸水を抑えるにはこのポンプの増設というのが有効的だというふうに私も思ってございます。 ◆13番(東原伸也君)  増設に当たっては、これまで常時といってもいいほどつかっている地域があります。今回の王子団地については、50年に一度と言われておりますが今後新宮市が市営住宅を新たに新築する場所でもあります。ですのでそういうことも考えて、将来設計をしながらやはりポンプの増設というのは必要なこととなるんではないかと思います。 今回のような水害は今後も起こる可能性が非常に高いと思われます。市田川、浮島川は旧市内の重要な生命線、命の川と言うべき川です。浸水の軽減の鍵はここにあると思います。そのためには市田川排水機場の運用が大きくかかわってきます。排水機場のポンプを増設し低い位置から放水を可能にし、いわば事前放水というものが行うことができるようにするというのも一つの方策だと思います。 もう一つは、常時水が出せる状態に持っていくには、排水を熊野川ではなく海に放出するということです。方法は以前議長も申し上げておりましたが、バイパス、そしてポンプアップというものがよいと考えます。 このことは市長、どのようにお考えですか。 ◎市長(田岡実千年君)  同感であります。そのところをこれからその部会でしっかりと協議してまいりたいと思います。 ◆13番(東原伸也君)  ぜひよろしくお願いします。 それでまとめとして、協議会の提案事項として私が思っていることを項目としておりますので読み上げさせてもらいます。 まず一つ、国においては、有効なポンプの設置と排水先の変更を海に持っていくということ。 二つ、県においては、浮島川の改修とポンプの設置、これは先ほど申し上げました2、3トンのものを使い勝手よく、なおかつ稼働しやすいポンプ。これはスイッチの入り切りで今回は故障したということでしたので、それを極力なくすためにも常時稼働できるクラスのポンプが必要なんじゃないかなと思います。 三つ目は、新宮市において、ポンプの増設とポンプ車の活用、これは購入、もしくはリースもあるのかもしれませんがということになろうかと思います。 四つ目は、管理の徹底とマニュアルの見直しです。これは市田川の排水機場、また浮島川、これは業者というふうに県のほうがお答えいただいておりますが、これにつきましてはやはり柔軟な対応ができる、訓練ができるわけではありませんけれども、そういうようなマニュアルに変えながら、また周辺の状況に合わせて判断できるという部分で、一人ではなく二人、三人というふうにプロをやっぱり育てていく必要もありますし、今後検討していただきたいと思います。 以上の4点を提案し協議に当たっていただきたいと思います。 そして、これは今回は詳しくはやれませんでしたが、熊野川町の日足の輪中堤、実施計画がもう完成しているようですので、早い工事の着工をお願いしたいと思います。 それと、三佐木のことなんですけれども、三輪崎では浸水地区を解消するために佐野川、荒木川の改修と農免道路の改善等も考えられると思います。そのためには、巴川の導水管の撤去が必要になってくると思います。このときに現在の導水管の撤去は考えられておりますよね。 ◎都市建設課長(宇井俊治君)  撤去する方向で取り組んでいるところでございます。 ◆13番(東原伸也君)  いろんな支障があろうかと思いますけれども、あわせてその撤去のときに水害対策も計画を立てて実施していただきたいと思います。 またもう一つ申し上げたいのは、企業進出や宅地造成により遊水地が減少しております。これはどの地区でもそうだと思います。この遊水地の減少も水害の大きな原因になっているんじゃないかなと思われます。 一度研究してみてはと思いますが、その辺はいかがでしょうか。 ◎建設農林部長(田坂豊君)  特に新宮地区においては、昭和40年代からかなり宅地化が進んできてございます。宅地化のもとの土地というのは田んぼが多うございまして、遊水地になっていたところでございまして、浸水対策については大きな課題となってございます。 新宮市都市建設課といたしましては、試験的に王子ケ浜小学校のグラウンドを遊水地がわりの調整池のような仕組みをつくりまして、周辺の浸水の軽減に成果が上がってきたところでございますので、そういうようなことも考慮しながら今後とも浸水対策には努めていきたいと考えております。 ◆13番(東原伸也君)  ただ王子小学校の下もつかっているんですよね。ちょうど河邉課長のあたりやったと思うんですけれども。そのあたりのことも考えて、これは当然下水と関係してきますので、下水路等も含めて研究していただかないといけないと思います。 新宮市は長年にわたり水害に悩まされてきました。今こそ水害ゼロのまちに計画を立てて邁進するときです。市長を初め市当局の皆さんには、粘り強くこの問題の解消に努力願います。 以上でこの項を終わります。 そして、もう一点すみません、水害のことで、旧蓬莱小学校の周辺の整備についてなんですけれども、蓬莱保育所並びに避難施設の盛り土が蓬莱小学校の跡地に建設され、市民の皆さんに利用いただいておりますが、旧幼稚園側の市道に大雨が降ると、グラウンドの土が流れ出し周辺の住民の皆さんを苦しめております。蓬莱小学校を解体し保育所建設と盛り土の避難場所を計画した際に、説明会でも住民の方はこのことを訴えておりました。現在も一向に解消できておりません。 保育所の運動場側をプール状にし治水する計画でしたが、現状の把握はされていますでしょうか。また、高低差や水のはかし場所に苦慮されていると予想しますが、ぜひ改善をお願いします。 その辺いかがですか。 ◎子育て推進課長(平見仁郎君)  ただいま議員のほうから御指摘されました蓬莱保育所の園庭の部分でありますが、そこの園庭につきましては、一応調整池という役割で約160トンの水がたまるような形では計画して建物をこしらえたというのがあるんですけれど、今回の大雨でどうしてもそれ以上の容量が降りまして、反対側の市道のほうへかなりの泥水が流れた事実も確認してございます。 ◆13番(東原伸也君)  ぜひこれは多分保育所の園庭だけじゃなしに蓬莱小学校の今のグラウンドからも多少、裏の側溝といったらおかしいですけれど、側溝があるんですけれども、ちょうどあの公園との間にずっと側溝が流れております。その側溝を伝って土が流れるという可能性もこれは十分にあるんです。その辺も考慮して今後改善をお願いいたします。
    ◎生涯学習課長(南拓也君)  蓬莱グラウンドからあふれ出ました土水の件ですけれども、議員今おっしゃったとおりあのグラウンド外の西側から南側の市道にあふれ出しまして、地域住民に御迷惑をかけたといった結果がございます。台風21号が去った翌日なんですけれども、子育て推進課職員と生涯学習課職員とでともに市道の清掃を行っております。当日、予想以上の大雨によりましてグラウンド周りの排水口、また市道の排水口だけではその水の処理ができず流れ込んだものと考えております。 そういったグラウンドの溝掃除につきまして、土上げになりますけれども定期的に少年団やまた保護者の方々、関係者の協力を得ながら、もちろん東原議員も率先して協力いただいております。行っているところなんですけれども、今後とも引き続いて行っていきたいと考えております。 それと、今後の対策の一つといたしまして、グラウンドの側溝になるたけ土が入らないように、排水口に沿って横幅約1メートルほどに沿って芝を張って、土が直接側溝に入らないような工夫を考えていきたいと思っております。 ◆13番(東原伸也君)  ぜひお願いいたします。 それでは、次のスポーツ振興についてお伺いします。 まず、くろしおスタジアムの整備についてですが、グラウンド内を見ますと土が減ってきたのではないかと思われます。水をまくと白くなったりしています。芝が育ったせいもありますが、少し段差が出て土を入れる量が少ないんじゃないかと感じますが、現在は年何立米ほど入れていますか。 ◎生涯学習課長(南拓也君)  毎年7立米入れております。 ◆13番(東原伸也君)  硬式の野球場、これは頻繁に使われるところではありますけれども、硬式野球のできる面積では年間30立米必要と聞いております。そこまでは言いませんが、少しふやし10立米ほどにし、3年や5年に一度、20から30立米入れるなどの検討をすべきではないかと思いますが、その辺はいかがでしょうか。 また、雨の多い土地柄でもありますから、ストックする黒土も必要ですので、あわせて検討いただければと思います。 ◎生涯学習課長(南拓也君)  議員おっしゃるとおり、この地域は雨が多いため土の流出もあると思います。これまで7立米を毎年購入してグラウンド整備を努めていましたが、今後必要に応じまして状況を見ながらグラウンド整備を進めていきたいと考えております。 ◆13番(東原伸也君)  あそこを管理されている、市からお願いして管理してもらっている方が、流れた土を側溝からかき出して、また戻してというようなそういう作業をしていただいているんです。本当に地道に予算をなるべく使わないようにというような形で、本当に誠心誠意やっていただいていると思います。そのおかげで、一輪車で多分13杯と言っていましたかね、あの側溝を掃除すると出てくるらしいです。それを古土を戻して足らない分に充てているというふうに聞いております。 そういう努力もぜひ酌み取ってあげていただきたいと思います。 芝の整備について伺います。 以前は年間100万円の芝の張りかえ予算があったそうですが、現在は50万円ほどに減っている。目土の予算もなく仕方なく職員でやっているとのことです。また、外野フェンス沿いのグリーンサンドやライン上の砂が少なく、段差やコケが生え危険になっています。 この辺は御存じですか。また、改善いただけますでしょうか。 ◎生涯学習課長(南拓也君)  毎年4月の1カ月間を養生期間といたしまして芝生の手入れ期間を設けております。傷みの特に激しいところを張りかえておりますが、現在年間を通じて育てる芝生化を進めております。 また、野外フェンス沿いの段差やコケについてでございますけれども、土の補充を行うなどして段差解消やコケが生えないよう研究してまいります。 ◆13番(東原伸也君)  芝生の一回に張りかえる量が少ないと、やっぱり芝の育ち等で切れ目が出てきていいものに仕上がらないというのが現実らしいです。先ほど申しました上へまく砂、目砂というそうですけれども、こういうものもふるいにかけながらやるらしいんですけれども、それも職員の方にやっていただいています。市からお願いした管理人の方です。 ぜひ改善よろしくお願いいたします。 もう一点、施設の外側ですが、川沿いのフェンスを見るとよくわかるのですが、護岸とくろしおスタジアム地内のコンクリートがずれて大きな段差ができています。また、バックネット裏の観客席と建屋の裏側通路、倉庫のあるところですね、この直角に交わった部分の一番下の部分が亀裂が入りすき間が出ております。掃除をするとそこに水が吸い込まれていくような状態になっていると聞いております。 また、トイレ横のガス屋側のところですが、通路側に穴があいていて危険になっております。 ぜひ改善をお願いしたいと思います。 ◎生涯学習課長(南拓也君)  議員おっしゃるとおりです。擁壁と舗装との段差が生じてきております。舗装部分が沈み込んできているのであろうと思われます。技術職員に相談し、また現場を見てもらい対処していきたいと思っております。 ◆13番(東原伸也君)  ぜひ早急によろしくお願いします。 これからキャンプの時期も参りますので、せっかく誘致した方々に喜んでいただくためにもぜひお願いいたします。 次に、予算ないぐらい言うてしもうて悪いんですけれど、トラクターがもう老朽化しております。1万5,000を限度で現在もう2万5,000を超えているそうです。そろそろ買いかえの時期が来ていると思います。早期の買いかえをお願いしたいと思いますが、いかがですか。 ◎生涯学習課長(南拓也君)  本トラクターは購入後14年が経過しておりまして、老朽化が進む中、何とか動かしております。管理人からも馬力が落ちているとの話もあり、また修理となった場合も部品が製造されていないこともあることから、来年度にリースも含めまして買いかえについて予算を検討していきたいと思っております。 ◆13番(東原伸也君)  ぜひよろしくお願いします。あれがなければ、それこそキャンプや大会を誘致しても、外野までトンボでやらなあかんということになれば、時間のロスで大変不便になると思いますので、よろしくお願いいたします。 続いて、やたがらすサッカー場についてお伺いします。 芝の張りかえ時期がもう来ていると思います。つくっているときに聞きましたら、芝の耐用年数は8年というふうに聞いております。 再来年にはねんりんピックの開催が予定されております。新宮市ではサッカーとボウリングと聞いております。やたがらすサッカー場は使用される予定と聞いておりますが、サッカー場の整備についてはどのような計画がありますか。 ◎生涯学習課長(南拓也君)  ことし4月にやたがらすサッカー場人工芝を購入した業者に検査をしていただいたところ、安全上は特に問題ないとのことでしたが経年劣化は進んでいるとのことでした。今後少しでも状態をよく長持ちする方法としまして、ブラッシングを毎月行うことについて指導をいただいて実行しております。 張りかえにつきましては、フィールドの状況を注視し計画を進めてまいりたいと思います。 ◆13番(東原伸也君)  このサッカー場ですけれども、以前つくるとき、公式サッカー場として使用できるようにといってつくったんです。これは公式というか公認サッカー場ですね。 現在はもう登録から外したと聞きましたが、サッカー場としての将来的な活用の仕方というのは十分考えているんでしょうか。 ◎生涯学習課長(南拓也君)  平成28年度以降、JFA公認申請は行っておりませんでした。来年度国体近畿ブロック大会がやたがらすサッカー場で行われる予定でありまして、この地域のサッカーの聖地的な場所となるべく来年度JFA公認を再取得の予定でございます。 これからのことを生かしまして、サッカー協会とも連絡をとりながらサッカー場を使ったスポーツ振興に取り組んでまいりたいと思います。 ◆13番(東原伸也君)  ぜひよろしくお願いします。公認あってこそのサッカー場という形で、高いお金をかけてつくったサッカー場であります。 くろしおもしかりですけれども、やはり新しいときはいいですけれどもだんだん古くなってくるのも現実であります。古い中でその施設をどのように活用していくかということになれば、やはり施設の管理、丁寧な管理、これが必要になってくると思いますので、そういう意味でぜひとも今後ともいろいろ考えていくところはあろうと思いますけれども、よろしくお願いいたします。 また、先ほど言いました公認料というのが60万円ほどかかるとか言っていましたね。それも年間1年ごとの公認らしいですね。これはどこへ払うやつなんですか。サッカー協会。 ◎教育部長(片山道弘君)  これにつきましては、多分サッカー協会のほうだと思います。 ◆13番(東原伸也君)  結構いい値段ですね。年間60万円というと。本当に整備費用にかけたいぐらいの値段になってきますね。わかりました。 市長は、以前私の質問に対し、市民グラウンドはサッカー場二面と陸上競技場、ラグビー場に、またくろしおスタジアム周辺にはサブグラウンドを確保し将来的に整備を行いたいと答弁いただきました。 今もその思いはありますか。 ◎市長(田岡実千年君)  そうやって答弁したというより、同じようなことを東原議員から御提言いただいて、実現したいですねとお答えしたと思っております。今も変わっておりません。 ◆13番(東原伸也君)  それで結構です。もうぐちゃぐちゃ言わへんから。そうやったかもしれませんね。 スポーツ施設は、単に施設でスポーツするだけでなく、成長の育成や健康づくり、子供から高齢者まで楽しめるまさに生涯学習の場、またスポーツ交流やキャンプ誘致、大会開催など交流人口獲得の場所でもあり経済効果も生まれます。 施設には多額の管理費が必要になります。年次計画を組み効率よく整備できるように今後取り組みいただきたいと思います。 こういうものの中に、例えば基金の創設、ふるさと納税の活用、こういうものを視野に入れてやっていけないものでしょうか。 ◎財政課長(小林広樹君)  議員からお話ありましたように、スポーツ施設の有用性につきましては十分認識しているところでございます。ただその管理費につきましては、経常的経費ということで市の財政にとって負担となるものでございます。 そういう意味におきまして、年度間の負担の平準化という観点から基金の増設、また新たな財源の確保という点におきまして、ふるさと納税の活用という御提案であるとは思いますけれども、今後の公共施設マネジメントを考える中で、基金の創設につきましては他の団体の取り組み状況等も参考としながら、またふるさと納税につきましては所管課は企画調整課になりますけれども、より多くの財源確保につながるように企画調整課とも相談しながら今後、庁内で研究していきたいというふうに考えてございます。 ◆13番(東原伸也君)  ぜひお願いいたします。 ◎企画調整課長(新谷嘉敏君)  ふるさと納税の件が出ましたので担当のほうから少し補足をさせていただきたいと思います。 日ごろよりふるさと納税のあり方につきましては、財政課と種々協議を行っているところでございます。市のどういった事業に対して寄附者の関心を集め、また共感いただけるかということが今課題として認識してございますので、議員御指摘の件につきましてもそうした面から財源確保という中で、今後も財政課と協議を進めていきたいと考えてございます。いろんな研究もしていきたいと思いますので、よろしくお願いします。 ◆13番(東原伸也君)  ぜひよろしくお願いいたします。 それと、最後に、先日5番議員、松畑議員が、サッカーゴールの購入をお願いしたと思います。ちょっとはっきり買ってくれるんかどうかわかりにくいんで、ちょっとここでもう一遍聞きたいなと思います。 先日の生涯学習課が人集めというか主になり、野球チームとサッカーチームで蓬莱のグラウンドの掃除を行いました。その際に私もそういうことをお聞かせ願いました。やはりゴールがないとシュート力が低下し蹴る力が少ないと松畑議員は言っております。 そういう意味でどうですか、当然僕も言われたのですよ。購入30万円前後だと思いますが。 ◎生涯学習課長(南拓也君)  9月議会から先般の教育民生委員会でもいろいろと言われております。少年団の団体の方たちの意見もしっかりと聞いております。 調整について予算のこともございますので、今年度予算を見ながら考えていきたいと思っております。 ◆13番(東原伸也君)  財政課長。 ◎財政課長(小林広樹君)  今南課長が申しましたように、ことしの執行状況を見ながら協議していきたいと思います。 ◆13番(東原伸也君)  財政課長がうんと言うたらもうそれで終わりなんと違うんですか。 市長いかがですか。 ◎市長(田岡実千年君)  なるべく今年度買えたらとは思いますが、今年度買えなければ当初予算でしっかりと上げたいと思います。 ◆13番(東原伸也君)  ありがとうございます。というよりか、できるだけ早くよろしくお願いいたします。 以上で一般質問を終わります。--------------------------------------- △延会の宣告 ○議長(屋敷満雄君)  お諮りいたします。 本日はこの程度をもって延会したいと思いますが、これに御異議ありませんか。     (「異議なし」と呼ぶ者あり) ○議長(屋敷満雄君)  御異議なしと認めます。 よって、本日はこれをもって延会とすることに決定いたしました。 あすは午前10時から会議を開きます。 本日は御苦労さまでございました。 △延会 午後5時13分...